コロナ影響で本編がお休みとなり代わりの
プレジデントスペシャルや映画延期等
スケジュール変更を余儀なくされた中
9月を前に無事完結を迎えました令和の1号こと
仮面ライダーゼロワン
そんな最終回について感想べらべら回※
※…ラスト回見てる前提こと要訳ネタバレ記事に
なる一元さん置いてけぼり回となりますがあしからずm(__)m
改めて振り替えると事前にリークされた情報からある程度ストーリーの展開が推測出来てしまう
従来の平成ライダーシリーズの流れと異なり最後の最後で新ライダーないし新フォーム等のサプライズ(前作にも一応のサプライズあり)があったの
と最終話までにおける演出・脚本・演者の熱量等それぞれのアンサンブルにより捻りが効いてると感じさせ
最終回のラストバトルにて、墓標の如く武器が無限に突き刺さってる中、それを武器にして互いにぶつかり合う武器の種類の組み合わせ
例えばサウザーの武器を使う滅に対し
メタルクラスタの技で応戦する等
これまでのゼロワンの戦いを年表的になぞった物になっており一から作品を追ってきた視聴者には感慨深いラストバトルならではの演出ですがあそこで口を揃えられてる
Fateというアニメ作品に出てくるらしい
無限の剣製が元ネタと話題になってる説(^-^;
まああの場面における古い元ネタは室町における足利義輝の逸話を元にKH等色々なところで横行されてるネタですが特定のキャラ以外fateのこと知らない自分はキョトンとなったり(^-^;
脚本ことシナリオ面のテーマである善意と悪意の戦いにおいてはラスボス的大ボスとの決着が最終回で描かれてきた従来シリーズと異なり
ラスボスが強化されて復活するのかと思いきや、その予想を敢えて裏切った話が思いもしなかった方向へ向く
ラスボスであった筈のアークゼロが最終回を前に退場する割りと異例な流れの後、共闘し和解した筈の或人と滅の両者が一線を越えて互いの守るべき者を奪い合う展開になり奪う・奪われるそれぞれの側に思い入れがある程、相当ショックな意図的に観る側を辛くさせる衝撃展開。
本来ならラスボスを全員で倒し大団円になるお約束として描かれた型を破り共通の敵を倒して解決という訳でなくそもそもソレを生み出した物とは何か?
わだかまりから始まる悲劇的展開は
それまでのこれから蔓延る永劫に繰り返されて来た人類の歴史をなぞるかの如く誰が為の争いに主軸を置かれる。
誰もが持つ悪意と例外ではない自分自身との戦いがクライマックスになっていく一連の流れまでのシナリオが実に秀逸で
スーツがハッキリとボロボロになったり変身を解いた素の状態で殴り合うバイオレンスな戦闘シーンは正気と狂気の戦いであったクウガを彷彿させつつコチラはメインテーマとして挙げられる善意と悪意の根底にあるもっと脆く儚い心がさらけ出されていくプロセスさ昨今の規制が厳しくなりつつあるテレビ業界では実に踏み込んだ描写であり
また演者のここ一年における成長の歩みも映像で現れ憎しみに囚われ互いに一線を踏み越えてしまった直後の特に飛電或人役の高橋文哉くんの過呼吸になる演技や初登場からずっとポーカーフェイスを貫いてきた滅こと砂川脩弥さんのラストに連れて表情が崩れていく様は
互いに一人の生きている人間として描かれる
明確な敵のいない最終章においてこの二人が
主人公であった思い知らされる
全体、このゼロワンがクライマックスで
何を描こうとしているのかいうと
仮面ライダーの生みの親 石ノ森章太郎先生原作「キカイダー」が元にある節がある
特撮TV版とは話が異なりますが、
主人公キカイダーことジローがラストで
敵に洗脳された影響で善意と悪意の両方の感情が備わり同じ様に操られた他兄弟もろともハカイダーを破壊するという物で
悪意に乗っ取られ復讐鬼となったゼロワンが敵のマギアを元に戻さず容赦なく残骸と化する場面を見て正に彷彿させましたがこの場合キカイダー同士が限りなく人間そのものとなって両者が争う等共通点はありつつ正面から向き合って道を見出だす救いのある物となっており
戦いの果てに憑き物の象徴であるベルトが
砕け散る事で互いに悪意を乗り越えた証で
エンディングで修復された滅の容姿が迅と同様に人間そのものとなった姿は漫画版キカイダーラストをベースにしつつ希望的結末となってると感じさせます。
…ただこの善意と悪意の決着はあくまで両者個人の話であり次なる驚異となるであろう12月公開の劇場版の布石として新ライダーがチラッと登場。
演じるのは 伊藤英明さん
ご存じ「海猿」を代表に「wood job」等の
怒ると怖い演技力がウリのガタイの良い肉体美がウリのお人。
一見すると延期で一時見送られた映画版への
サプライズ的なゲスト感ですが
伊藤英明さんといえば忘れてはならない作品
三池崇史監督「悪の教典」で凄まじい役を演じたハスミンこと蓮見聖司の怪演ぶりが印象的で今でもワンちゃんにある物を仕込んだハンバーグ上げて手懐ける場面が振り返っても忘れられない程に嫌なトラウマ場面です(^-^;
悪(あく)繋がりでアークの教典とネタ感ありつつキャスティングとしてこれ以上ないぐらい理想的
選抜からか登場の仕方はバットマンにおける宿敵ジョーカーを彷彿とさせるものがある。
仮面ライダー前に1970年に石ノ森章太郎先生の
原案として骨男こと「スカルマン」という作品があり伊藤さんが劇中変身する仮面ライダーエデンも一見ビルドでいうローグを連想しつつ何処と無く髑髏💀を彷彿とさせる要素と
仮面ライダー自体もDCバットマンの影響を受けてる説が映画評論家の町山智宏さんが過去指摘されてる通り共通点がありそう思うとカラーリングもジョーカーが着てるパープル色のスーツを彷彿とさせることから
最後の最後で謎の新ライダーこと新キャラを
伊藤英明さんにチョイスしたのは前述した映画版への宣伝だろうの為だけではなく
従来における平成仮面ライダーのTVシリーズが
後味残す事なくTV版単体のみで完結していたのに対し敢えてモヤモヤとさせるのは
上述して何度もあげた様に本編における
人間とヒューマギアの戦いの結末は代表である
飛電或人と滅が未来を生きる為の両者個人の決着であり
悪意を乗り越えたからハッピーエンドでなく
実を言うと人類全体の話ではないので一部はともかく他の多くの者には保証は決してない
実は元も子もない事である事を証明するのが
ジョーカー🃏である伊藤英明さん演じる謎の男がそれを証明しているところでゼロワンの話は終わりもしコロナ影響がなければセイバーコラボで幕を下ろしてたやも(^-^;
実はもう一つ最終回で嫌な気持ちにさせられる
要素としてあまり触れられない部分ですが
各地で人権デモ活動を起こしてるヒューマギアの描写の中に周囲に気味悪がられ地面に伏してるのが本編では今まで登場することはなかった
少年型のヒューマギアがチラッと出ており
基本成人後の男女の個体しかいなかったどのヒューマギアとも明らかに容姿が異なっていた彼があの後どうなったんだろう?とモヤモヤを残す形にはなりましたが…
まあ12月に答え合わせとして劇場版があるし
年明け後にセイバーとのコラボやOVAに小説版等その先も展開があるのと
10月29日にはPS4.ニンテンドーSwitchにて
ゲーム「memory of heroez」が発売されるのでゼロワンとの付き合いもまだまだ続くので劇中での台詞通り「これから忙しくなるぞ」。
ゼロワンだけでなくオーズ、Wの二大平成ライダーとクロスオーバーするといった作品であり
ストーリーは恐らくゼロワン最終回~劇場版の間になる後日談的内容になるのではと予想してますが先行公開されてるWのプレイ動画には
財団XというWから続く平成ライダーの宿敵であり永遠の伏線がストーリーに絡むらしく
平成最後のジオウでは登場せず仕舞いだったのが不安でしたが久しぶりにこのワードを聞いて
「公式が覚えてくれてよかった♥️」
無双的なバトライドウォーというよりも
正義の系譜というアドベンチャー作品に寄せた内容になってるみたいなので発売を心待ちな状態(^^;
あともう一つだめ押し的にのべておくと
コロナによる影響で本編数話分を総集編としてカウントする等変更せざるを得ない例もありますが
1000%こと天津核がそもそもの発端になった件
何故あのあの様な行動を起こしたかについて曖昧なまま処理されてる感があり
内容がお父さんから認められなかったから~のくだりが説得力として弱すぎた点で別にあの親父さんが言うほど厳格過ぎて息子の人格を豹変させる程に値するかが淡白でせいぜい1000点(オール百点を維持しろ)取れっていう一見理不尽だけども
割りと何処にでもある話ですがそういった当たり前の家庭環境から子供が歪んでしまう過程として理屈が機能してると一応は成り立ちますが
黎斗神を生んだ檀正宗程でもない気がするので
本来説得力を持たせるには大事にしてる犬型ロボを目の前で破壊するかゴミと一緒に捨てたとかにしないと天津核被害者説が成り立たなくなりますが前述したテレビ規制で制約が厳しくなってる原状ではそうした描写が出来ない大人の事情が少なからずあり
撮影に使ったaiboの型も今や天然記念物級に思い入れの高い人からのショックを危惧した可能性もあって非常にオブラートに包み込んだ回想ですがその結果、結局この場面で何を描こうとしてたのかメッセージが伝わりづらいのと
それで人工知能が天津の心情を察して
リファインされた犬サウザー(現aibo)を見て再会に氷の仮面が砕ける場面ですが
回想に出てきた方のサウザーは紛失ではなく出そうと思えばいつでも出せた状態に留めた上での封印なので今目の前に居るのは復元ではなく天津の心情を察して再現しただけの全く別の物である問題がありその後の共闘ぶりから急に違う人に豹変した感が拭えない要するに可愛い子になつかれて自動的に心を開く良い子ちゃんみたいな
まるでマインドコントロールされたかの様な人間じゃなくて機械そのものとしか言えず黎斗や幻徳の方がまだ筋が通ってたよ
ある種、SWでいうとこのファズマ問題に次ぐ場面でしたが前述したコロナすったもんだがなければもうちょっと時間を掛けて掘り下げてたんだろうなぁ(^-^;
ただこの「全く別の存在じゃん」説は最終回で
フォローできる物となっており或人の方もかけがえのない存在となった者を失いつつ
最後に再会を果たすもそれまでの記憶を復元する事は出来ない姿形は似せただけの別物かもしれない現実と向き合って一から教える
失った物は決して戻らないが
ゼロから始まりイチから作る
今振り替えると、モヤモヤとさせられたと述べた天津の場面とも合間って「家族との失った時間を始めから作る事で取り戻していく」とフォローされてモヤが解消される
平成からの20年の歴史を歩みつつ
最後に継いでいった英雄達の力を返す事で修正し自ら力を手放し個人の未来を歩んだジオウとは
また違った形で終わりだけども始まりを示す
結末として良いアプローチが効いた回と確信させました。
とわいえ次なるバトンを託されたセイバーも含め
Aiの人工知能繋がりで令和にロボコンが復活した様に東映特撮もターニングポイントとして広がりを確信させるきっかけとしてもゼロワンは機能したともいえるのでこれからの流れに期待できます(財布のヒモが緩くなりそうですが(^-^;)