バイオハザード7 Bean card:s.report ~ジャック~ | マシュレポ(@ω@)y-゚゚゚

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バイオハザード7で最大の加害者にして被害者
…なんだけどもDLC発禁フッテージで新たな一面を見せなんだかんだでヴィランの立場は揺るがない






「ベイカー家」の皆様について色々
語っていきたいと思いまずは象徴である
ファミパンおじさん(パンおじさんと被ってきた)ことジャックベイカーから

モデル・容姿について 




ジャックベイカーのモデルと容姿は作り手も公言してる通りスティーブン・キング原作の映画「シャイニング」でジャック・ニコルソンが演じたジャック・トランスからインスパイアを受けたのは名前から明らか

吹雪の雪景色に隔離されたホテルの管理人となった一家の父は本業である小説を執筆するも
余りに持て余した環境とそのホテルの見えざる何かの影響で次第にノイローゼとなり狂気に取り付かれ家族を追いかけ回す様はバイオのファミパンおじさんに色濃く引き継がれている。

またティム・バートン版バットマンで元祖ジョーカーを演じたジャック・ニコルソンの怪演も相まって見るものへ凄まじいインパクトを焼き付けた

バイオ7のジャックも元ネタを更に老けさせた容姿をしておりバスルームでの組み合いや躁状態からの追跡、駆け付けた警察官を背後から惨殺など完コピといってもいい程リスペクトされて引き継がれており

実をいうと顛末も共通しており
シャイニング劇中ラストで殺意に取り付かれた末
吹雪で恐ろしい形相をした蝋人形を思わせる凍死体と成り果てるが

バイオ7のジャックも本編で主人公への執念をみせたまま石像の様に形を残したまま固まる等顛末が共通している。

余談だがもう一つ個人的に似てると
感じたのはロックマンシリーズの名悪役
ドクターワイリーのデザインも入ってる気がする

前頭部の毛髪がなく後頭部しか紙がない点と
そのしぶとさ等ワイリーと共通点があり発明好きの要素はルーカスに引き継がれてるといってもいいかも

主人公を追跡するポジション上、過去作に登場したネメシス、ウスタナク等を意識していると公言されているが容姿や設定的にアウトブレイクに登場したアクスマンに近く、家族の為等動機が共通してる。



ファーストシーン

ジャックがファミパンとパンおじさんとだぶって聞こえてくる程の愛称で呼ばれる様になったのは本編より随分先に配信された体験版がきっかけで

最初訳もわからずに廃屋から目を覚ます
ソリッドシチュエーションから特にクリーチャーこそは現れないが募る不穏感

脱出に必要な鍵を見つけいざ脱出だと部屋から出ようとした瞬間に廊下を横切る形で姿を現した。
ゆっくり素通りしてくる正体不明な存在がいきなり出てきた時募っていた不穏間が一気に上がり

急いで入り口の鍵を開け一瞬見えた外の明かりは正に希望の光だったがそれは脆くも崩れる事に
背後からプレイヤーの希望をへし折るが如く現れ

「お前も家族だ」

その一言からの鉄拳で殴られプレイヤーを再度、闇へと叩き落すあの瞬間から体験版の一つの結末であり同時にまだ当時脱出手段がなかった為
そうと知らずに脱出を求め何人ものプレイヤーが
廃屋をさまよって鉄拳を食らうループに陥る始まりに過ぎなかった

そうした後ファミリーパンチおじさんこと今のファミパンの愛称へ繋がった決してそういう柄のパンツを履いてるとかそういう訳ではない

その後のPVやイベントでは等身大のフィギュアが登場したり発売当時のゲーム誌では表紙を飾る等本作の象徴としての立ち位置を築き上げ

全ての始まりの場所である廃屋で襲ってきた妻を返り討ちにし茫然自失してるであろうイーサンに鉄拳を食らわしたあの瞬間から彼の地獄の一夜が始まったと言っても過言ではない

ジャックのタフさ

ジャックの特徴はそのタフさにある。
序盤で銃やナイフでいくら倒されても直ぐに目を覚まし何事もなかった様に再度イーサンを追跡

更にガレージではいつの間にか回収していた
イーサンの愛車の屋根を力任せに剥がし強引に乗り込んで運転してみせるといったやりたい放題な暴れっぷりを披露し車ごと炎上しても呑気に喋る余裕をみせその後のしぶとさぶりにはいい加減イーサンから辟易される程の不死身っぷりを見せた。

彼の異常な不死身性は特異菌による再生力による物が大きいがそれ以前に彼は過去海兵隊で軍人を経験し趣味と思われるフットボールではトロフィーまで若い頃に取ったことが示唆されている

更に農業という力仕事もこなしていたことから
元来の鍛えられた身体能力によるものが大きく関係しそこに特異菌の力を合わせる事で不死身の怪物ジェイソン並みの怪物と化している。

現に同じ再生能力を得たマーガレットは
負傷した際、ボス戦になるまで退散し姿を消しておりその事はエンドオブゾイで確認出来るレポートでも示唆されている。



ジャックの感染経路

ジャックが特異菌に感染したルートについては
ハッキリと明示されないが状況を見るにバスルームで感染したマーガレットと揉めゾイが下からロープを取ってくるまでの間に発症している。

特異菌の感染経路は感染者との皮膚接触となっておりエヴリンを介抱した時点で既に感染しているはずだが最初に発症したのはマーガレットであった

あの時点ではエヴリンは気を失って意識がなかった可能性はあるがマーガレットに襲われてるゾイの元へ駆けつけたジャックはまだ正気を保ってたのでバスルームでマーガレットを抑えてる間に彼女を通してエヴリンがジャックの脳内に入った事が発症の原因と思われる。

因みに後にスワンプマンと化した際まるでベロの様に口元からムカデをぶら下げてはいたが沼地を徘徊する際に取り込んだ物なのかマーガレットが口から出したムカデを口移しの要領で体内に入れたことが人格変貌の直接的原因なのかは不明。


ジャックの夢

ドウターズで沼から保護したエヴリンに変えられる前は民宿を開く事が夢だったと語っていた。

もし悲劇が起きなければベイカー家を宿屋に
訪れた観光客を宿泊し歓迎するペンションの様に営業する予定であったと窺えベイカー家だけでなく後に犠牲となってしまうスーワゲイターズや観光客達多くの運命も違うものとなっていた筈だが

結果としてジャックの夢は歪んで叶う事になり特異菌に浸されたベイカー家は訪れた者を監禁、食い物にする本人が願っていた物とは程遠い惨劇の民宿へと変貌を遂げる事になろうとは実に皮肉な話である。

エヴリンに同情した理由は
ジャックの過去にある?

精神世界でイーサンの前に姿を現した時は
あの狂気的な人格ではなく本来優しい人物であった。 

そんなジャックが発端は全てエヴリンにあると言いつつも同時に「あの娘はただ自分の家族が欲しいだけ」と家族に執着する彼女に同情を示すなどイーサンとは真逆の主張であった。

冷静に見れば自分達家族の未来を奪ったも同然のエヴリンに同情する余地など本来的ないはずであるが

ジャックがエヴリンに同情した理由について推測するに彼の過去による経験が大きいと思われる。

2017年時ジャックの年齢が55歳で彼が生まれたのは1962年の東西が二分された冷戦時代で入隊したのは28歳の80年代は各国で紛争が続いてた時期で

となれば戦場で多くの修羅場を経験し
戦争孤児となる多くの子供達をみてきたり等常人では計り知れない過酷な世界を生き延びてきた

戦争を経て後に退役
入隊前に結婚していたジャックは二人の子を授かり

家族には幸せになってほしいと本来のあの
温厚な性格は彼の過酷な半生により形成された物と見れ頭皮の寂しさもその影響であると思われ
エヴリンに同情した理由の一つは戦争孤児と重ね
家族が居ない彼女の気持ちは痛いほど解るので
彼女のやった事がいくら非道であっても憎みきれなかったといえる。

ジャックとイーサンの違いについて

ジャックがエヴリンに同情した件についてもう一つハッキリとした理由がある。

まずジャックとイーサンには共通点があり
二人とも既婚者であるが決定的に違うのは
ジャックには子供がいる同時に彼は父親で

父であるジャックには家族が居ないエヴリンの子供としての気持ちがはっきりと解るし

イーサンにはエヴリンを殺すのではなく止めてほしいと懇願したのも彼女への慈悲の念があったからと考えるのが妥当であるが


イーサンは結局最後までエヴリンは忌むべき存在としてしか映らなかった事からジャックの言葉を理解しなかったといえるが
もしイーサンに子供がいたら?もし自分の子供がエヴリンの様に生物兵器に利用されたら?化け物と呼称した彼女がもし自分の子供だったとしたら?それでも同じ事を言えるだろうか?

イーサンがジャックの様に頭の毛根が寂しくなる程の経験と年齢を重ねなければジャックの言葉を真に理解する事は出来ないと思われる。


父親として

ジャックは本来争い事の好まない温厚な人物であることが解ったが実際に父親としてみた場合はどうなのか?

それはあの精神世界のやりとりにある
ジャックが事の顛末を説明する際同席してるゾイに手を添えると彼女に拒絶される様な描写があるが

ここで彼女が何も喋らないので観てる側にはどう映るかというと

ジャックがゾイの太股をさわってセクハラした事で「このエロ親父!」と拒絶したのではないかと

実際はそうではない
これはドウターズでハッキリと解るが
エヴリンによる特異菌の影響で豹変したジャックは一人血清を求め孤独に戦うゾイの気持ちを理解していなかった。

イーサンに「皆ころしたかった訳じゃないマーガレットだって同じだ、息子のルーカスもな
勿論ゾイもそうだ」と娘の事まで示していた事から恐らくジャックの中ではゾイも他の家族同様に豹変した物と見ていたが
実際にゾイは正気を保ちそれどころか家族に追い回された過酷な三年間を過ごしていた

それともう一つはルーカスの件
彼のあの異常性はエヴリンが介入する以前から
既に持ち合わせていた物であると彼の日記ではっきりしているし既に正気に戻った上で非道な事をしている。

その事からジャックは優しい父親だったが同時に優しすぎたのであった。

彼は過酷な世界を歩んできた故に心の闇までは見抜けず三年間一人戦っていたゾイの気持ちを理解することが出来なかったのだ。

だからゾイから拒絶されてしまい
ルーカスが自分達を変えたエヴリンを作った組織と裏で繋がってるという真実を最後まで知ることはなかった

それ故に家族がほしいだけとエヴリンには同情してはいたが彼女が家族を求めている動機の真意までは理解することが出来なかったともいえ

父親として子供と向き合う事が出来なかったといえる。

ジャックの闇

特異菌で豹変していた時のジャックはまるで躁状態の如く高揚した言動でスコップ等の農場道具を凶器にイーサンを追いかけ回すという本来の温厚な人柄を一切感じさせない恐ろしい物であった

これはジャックが元から抱えてる闇が関係していると思われ前述した様にジャックの育った時代は過酷な環境(兄ジョーとは鼻が折れる程の喧嘩していた件を含め)で戦争を経て彼の心には想像できない程の闇を抱えていたはずで

豹変時のテンションの高さは彼が抱えた心の闇を一気に解放した物にも見えるがもう一つはあるコンプレックスが大きく要因していると思われる。

それは地下の解体室にて脱出に必要なレリーフを取ろうとした際に姿を現したジャックは自分が父親の筈だったと先程までとは異なり鬱な様子を見せていた

追加シナリオのベッドルームでも父親としての立場に固執する様な言動を見せていることから
家族としての自分の立ち位置に執着心を抱いており劇中イーサンやクランシーを散々と追いかけ回したのも明らかにエヴリンの要求である家族として迎え入れる気はなく

過酷な環境を生き延びた末にようやく手に入れ築き上げた物が自分の元から離れるのでは?と強迫観念からイーサンら拉致した観光客を追跡した理由と思われる。

具体的には支配件を握ってるエヴリンから言わせればジャックは父親ではなくなってもおじいちゃんとして残しそうだがそれでもジャックは不満?

そんな彼は一度上半身が破裂し変異した姿は
かろうじて人型を保った妻マーガレットと違いトカゲ等の爬虫類に複数の目玉を付けた醜悪な怪物となりその姿は映画「グエムル」に近い物があるが常人には計り知れないであろうジャックの抱えたダークサイドを具現化した物であると物語っている。

コアである目玉全て潰され顔が半壊しても尚、
イーサンを掴みかかる程の生命力を見せるも血清を打たれようやく活動停止したのであったが
跡形もなく崩れたマーガレットやエヴリンと違いまるで石像の様に形を残したまま固まった。


ジャックの愛車



前日譚のドウターズではガレージに彼の愛車があるが本編に登場するのは回収したイーサンの車でジャック自身の車は何処へ行ったのだろう?

豹変後は屋根を剥がし無茶苦茶に運転するぐらいなのだからイーサン、クランシー以前の一般人を追跡する際にぶっ壊した可能性があるし豹変した状態でまともに運転する姿は想像できないが

本編のベイカー家の食卓にはホームセンターのレシートがある事から普通に車を運転し外出していた可能性がある。

意外と恐妻家?

そんな異常な躁状態時のジャックも捨てがたい
インパクトを持ち合わせているがそんな彼にも弱点がある。

それは妻マーガレットである。
本作のシンボルでもある食卓で手料理を吐き出したイーサンに憤るマーガレットを罵り食卓から追い出していたので一見家族の立ち位置は彼が一番上に君臨してると思われるが

追加シナリオ「フッテージ」収録のベッドルームでは部屋の外でマーガレットと口論する描写がありジャックの一言でクランシーをナイフでめった刺しにする程激昂し

明らかに引いた様子でジャックが彼女に謝罪、怒りを静めていた事からああ見えて恐妻家であることが窺える(実際にベッドルーム隣の倉庫に置いてある妻への愚痴を記した彼の日記から明らか)

そうなると狂人と化したあの食卓での場面の
意味合いも変わってくる

マーガレットの作った料理?を吐き出したイーサンに激昂したマーガレットを追い出したジャックはイーサンの口にナイフを突っ込む制裁を加えてたが

実際にはマーガレットの怒りを恐れていた節があり料理に文句を付けただけで仏から般若へと変わる彼女の性格を考えれば料理を吐き出したイーサンに対し何仕出かすか解らず

考えようによっては口にナイフ突っ込んだジャックの制裁とは比べ物にならない程のそれはもう本作7が発売中止になるであろう見るも無惨な惨状になるのは間違いなかったはずでそれは既に壊れてる家族関係が崩壊しかねない程。


だからジャックは本能的に危険を察知しある意味エヴリンより恐ろしいマーガレットの怒りを静める為に彼女を追い出し自身が代わりに制裁を加える行動に打って出た

つまり結果的にイーサンはジャックに救われ
箇所的に多分歯茎にナイフぐりぐり程度に済んだといえる(但し父親コンプレックス持つ彼なら両方のシーンともイーサンやクランシーをライバル視してるので内心ほくそ笑んでとなは間違いない)



沼男へ

異形の怪物と化した後ジャックは精神世界で
イーサンに自分達家族の解放の願いを託し元凶たるエヴリンが倒された事で魂は解放された筈だが後にエンドオブゾイにてスワンプマンという異形の怪人として再び姿を現した。





全身ほぼ剥き出しの筋肉に粘土状のカビに覆われた表皮等は変異した姿に似ているが腐敗は凄まじいのか所々ウジの様にムカデがまとわり癒着し周りには蝿まで跳んでおり

顔までヘドロ状のカビに覆われ後半マスク状のカビが剥がれるまではジャックの面影はほとんどなくその素顔も下顎がなくなって左目が変色、角の様に癒着したムカデの足が頭部から突き出てる醜悪な物だったがその表情は本編での狂気的だった物でなく正気を保っていた頃に近い


血清を打たれ石灰化した筈のジャックが
何故この様な異形の怪人となったかは終盤で確認出来るアンブレラの調査報告書によれば
ジャックの物と思われる肉片が発見され
体内のE型菌との同調が強かった事から肉片になってもいまだにうごめく等生命反応は残りその再生力を調べる為の調査と記されているがこの報告書の文面だけだとアンブレラがいらん実験をして復活した様にもみえるが

ジョーに完全にトドメを刺された際、上半身が吹き飛び足だけ残してた事から本編で化工場でイーサンに倒された際、同じ様に足だけ残してた事から

恐らくあの足だけとなったジャックが後に再生しスワンプマンとなった可能性があり変異したジャックの姿は上半身だけの印象があったがこれはどういう事なのかというとスワンプマン(沼男)の名前にヒントがある。

元々スワンプマンとは思考実験の名前で例を引用し抜粋すると

ある男が沼地で雷に打たれ死んでしまう、しかしもう一つ別の雷が沼に落ちた事で化学反応が起こり死んだ男と同一の存在を生み出した。

沼地で死んだ筈の男、スワンプマンは沼を後にし生前の男と同じく家に帰り本を読み眠りにつき
翌朝、男と同じ仕事場へと出勤していく。

つまりスワンプマンとはドッペルゲンガーの様な存在でその思考実験を例えれば切り離されたジャックの下半身が記憶を辿り再生したもう一人のジャックベイカーという解釈も出来なくはないし
現にエンドオブゾイでは道中にジョーの家に飾ってたのと同じフットボールの旗が小屋に掛けてたりジャックが好んで飲んでたビール瓶が転がってる等生活したと思しき痕跡があった(究極難易度ジョーマストダイではトラップがやたら張ってたり道中投げナイフが刺さってる等の痕跡があるがこれがスワンプマンの仕業なのか不明)

密林地帯での戦場にカモフラージュする際の格好にも似てる事からジャックの軍人時代を反映していると思われる。

しかしあの下半身だとするといつ頃再生したか不明であの中にジャック本人の意思があったかどうかは定かではないがもしあれがジャック本人なら精神世界で出てきたのは一体誰?になるがそれはゾイも同様である。


死んだ筈の男の設定的にはMGSVのヴェノムスネークや劇中歌「世界を売った男」にも通ずる物がありドッペルゲンガー=クローン説でいえば
タイラントを彷彿させる(素体がセルゲイのクローンなので)


そんな沼男ジャックが劇中で取った行動は
ゾイを連れ去ったりジョーの前に立ち塞がる等、死の淵をさまよう娘を危険に晒す妨害活動ばかりしていたが何故そんな事をしたのか

これはスワンプマンがジャックの父親としての
本能に従い娘であるゾイを家に連れて帰ろうとしたとも考えられるが

もしジャックの意識が少しでも残ってるとすればマーガレットやルーカスは既に居らず、住んでた家の周辺が汚染された今、唯一残されたゾイが治療し解放されたとしてもこの先の人生を一人で歩むのは余りにも過酷であると判断。どうせなら本来の自分達家族が住んでいた家で死なせた方が幸せだと心中目的で追跡したと思われる。

報告書では再生を繰り返した末、肉片は沼状に溶け活動停止したと記してた事から恐らくあの状態では長く活動する事が出来ない短命な筈でジョーが倒さなくてもいずれ体に寿命を迎え消え行く運命なのでそうなる前にゾイを家に連れて帰り父としての最後の役割を全うしたかったのだと思われる。

エフェクトがかかって声まで変質してる為、吹き替えにしても非常に聞き取りづらいが最初に姿を見せた際ゾイの名前を叫んでたり、教会でジョーを棺桶に閉じ込めた際「心配することはない」とハッキリ喋ってる事から父親としての本能で活動していた節がある。

もう一つは兄であるジョーに対しやたら攻撃的だったのも過去に喧嘩していたと思しきジョーの発言から窺える仲の悪さと前述した自分が父親の筈だコンプレックスの件が相まってジョーへの嫉妬心もあったと思われる。

本人なのか人格をコピーした複製なのか
生きてるのか死んでるのか曖昧な点は
いわばジャックはシリーズ象徴でいうゾンビに近い存在である。

本能的に娘を求め何度も復活する点とアンブレラの隊員達を皆殺しにしたり引きずり込んだ隊員を真っ二つに両断するといった行動はGウイルスに乗っ取られたウィリアムバーキンを彷彿させる。

ただあれが本人か別であれ
家族を自由にとイーサンに託した彼の願いは成就される事がなくゾンビ同然の姿で徘徊したが形はどうあれジャックの魂を真に解放したのは自身が託したイーサンではなく兄ジョーだったのは皮肉だが唯一の救いであるといえる。

カウンターファミパン

そんなジャックとジョーとの決戦は本編では
感じられなかった盛り上がりとカタルシスがある
まずラスボスというよりチュートリアルのイベント戦の様な扱いのエヴリンと違いこちらはラスボスとして申し分のない強さを誇っていることは
彼から始まったのだから物語に一応の決着を付けるならばラスボスに相応しのはジャックであるのは大いに盛り上がる。

この接近戦メインの対決は本編のチェーンソー戦に近いものがあるが今度は拳での対決に豪快

そしてトドメは従来のロケットランチャーの御約束でなく鉄拳であった。

それは本編は勿論体験版で散々ファミパンを食らってきたプレイヤーには深いものがある
あのジョーの発言のセレクトも最後にジャックへの手向けとしてどうかと初見戸惑ったがこの言葉からの鉄拳

お前も家族だ ファミパンから始まった悪夢は
ファミパンで返して悪夢は終わる

カウンターファミリーパンチ☆(゜o(○=(゜ο゜)o
ジャックに鉄拳を返した瞬間に夜は明け辺りが
光に包まれるのもベイカー家の悲劇の終焉を意味した理想のカタルシスといえる。

そして本編で同じように下半身だけを残したが
それも石灰化を迎えた事でようやく象徴であったジャックベイカーとの決着が付いたのであった。