語 復活のF | マシュレポ(@ω@)y-゚゚゚

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最悪の結末とは




ドラゴンボール復活のF」

ドラゴンボール劇場版シリーズ第19作目
かつて孫悟空に破れドラゴンボールの力で
復活した宇宙の帝王フリーザが更なる力を身に付け復讐に来る。

脚本は原作者鳥山あきら氏自らが担当。


今回レンタルで鑑賞した感想

予告偏の内容はかなり期待させる演出で
すっかりネタキャラとなったフリーザを
復活させ本来ラスボスであると認識させるものなのかなぁとワクワクした人が多いのであろうが…

正直予告偏で観たような絶望感がない
という残念な結果に終わってます…というか何でもありなのがお約束だとしても今回話の作りとして

5W1H (いつ?どこで?誰が?何をした)
の起承転結構成がいよいよ破綻してるんだけどね

Fの更なる進化

地獄(楽園にしかみえない)でみの虫になってる姿が生前のメカフリーザ時でトランクスにより豆腐状になってる部分は一応原作との整合性はとれ宇宙船内で復元し

復讐しようにもすっかり強くなった悟空と差がつかれ過ぎちゃってる

フリーザ軍の新兵器で自分自身を実験台にしメタルクウラみたいなチート級の存在となるのか

「修行して強くなればいい」

真面目か フリーザから修行の言葉が出るとは思わなんだが問題なのが

どう修行したか?

劇中一切描かないし台詞で
別人みたいに強くなってると言われても

ブロリーやクウラ的でなければ
過去の劇場版の敵みたいな強さは感じない 

例えば第一形態の段階で孫語飯を戦闘不能といっても戦いから引退でブランクがたまった状態だし

第ニ、第三飛ばして一気に最終形態変身も
ゲームシリーズ(最近だとゼノバース)で既にやってた訳で別に凄さは感じられない

強くなった割りに超サイヤ人に変身してない悟空に押され気味で

「コイツ本当に修行したのか?」
なんか口だけ番長みたいになって

特にビルスをみた瞬間

「ビッビルス様ぁ」(||゜Д゜)

と怯えちゃう
えっ?ビルスに遠く及ばないってこと?

何の為のパワーアップしたか解らないし
この時点でフリーザ再登場の意味が
グラグラし始める訳ですが
次に問題が

話の構成

修行シーン省いたのも含め入れるべきであろう場面が入っていない等シナリオ全体
歯抜け状態なのが気になりました

例えば孫悟空とベジータがビルスの師匠
ウィスに修行してもらってる場面と
(前作ラスト確か長いお休みに入ってるんじゃなかったけ?破壊神級の星の場所悟空達知らないだろとか突っ込んだら負けなのはおいといて)




その後に描かれる対フリーザ戦のバトルは
面白いといえば面白いし見応えはない事もないのですが

一度ぼろ負けした主人公が修行積んで強くなってもう一度挑む

本来の見せ方なんだけど悟空が神様級の人に修行してもらって強くなった状態だからフリーザ強くないんじゃないかに拍車かけるし

悟空がベジータに
「オラが負けたら交代してやっから~」

完全舐められるフリーザ


その後超サイヤゴッドの超サイヤ人ゴッド
(他にネーミングないのかな超サイヤ人ゴッド2とか)
を先に見せて後からゴールデンフリーザ
変身の流れになる場面もあんまり盛り上がらない



ここどうすればいいのかというと

前半修行で強くなったフリーザが単身悟空を襲撃し圧倒

「このまま貴方への復讐を果たしてもつまらないので2~3ヶ月の猶予を与えましょうその間私に負けた恐怖におびえてさ~イ」

とフリーザに敗北を味わった悟空が
界王様からビルスの居場所を聞き出して
あとから付いて来たベジータと修行して
今度は自力で超サイヤ人ゴッドとなるも未だゴールデン化したフリーザには適わないここで新たな変身として青髪サイヤ人になる

…せめてそういう風になっていればまだ
納得はできるんだけど今回シナリオ上

フリーザって最初っから悟空に勝ち目なかったて事だよね?

どうしても感じるのが幾つかあり
そもそもウィスとのやりとりから既に
嫌な予感をさせる台詞があって

本気で面白くするならベジータと協力する伏線を回収する筈がそうじゃないのを回収する

要はネタバレ知っとかないと後のショックが非道いので敢えて言うと






パイツァダスト!!


出た!!御都合主義という名の最終兵器

目には目を

ズルにはズルで対処せよ

時間巻き戻して虫の息フリーザを倒す
何でもありの領域が遂に腐臭を放つ瞬間

時間巻き戻せるんだったらその先それで
食っていけるよね?どんな敵来ようとさ

うん何でもあり通り越して
全部どうでもいいよ
♪(´ε`


あとドラゴンボールお約束のギャグ描写
があるのは良いんだけど今回タイミング的にもバランスがおかしく

前半にギャグ中心にして後半シリアスな見た目にしなくてはいけない筈が
後半超ゴッド悟空(いちいち二回打つのが面倒なので色で)対ゴールデンフリーザ戦
のクライマックスに

ビルスとウィスによるグルメリポーター描写等戦ってる最中にコメディ描写が入ってきて

どの程度真剣に観ればいの?
クライマックスとしてもグダグダで正直どうでもよくなる

ギャグかシリアスどっちかにしてほしいし
そもそも今までのシリーズのカタルシスだった

「この強い敵にどうやって勝つのか?!」

悟空が勝つのはお約束としてじゃあどう勝つか?劇場シリーズでは一番の課題で
今までだったら仲間から力を貰うや
親子三代かめはめ波やフュージョンしたり一応理屈はあったんですけど今回既に
神様級の人に修行してもらい絶対的強さになった後で更に時間戻しが余りにも酷く
御都合主義にしても暴力的でそこに全く感動はない


悟空とベジータの二人がタッグを組めばビルスを越えられるフラグが立ってるにも関わらず結局フラグが最後まで回収されず

ベジ「貴様とは組まん!俺一人で充分だ!」

悟空「オラもだぁ!」


コレ前作ラストの教訓全く活かせてない

それどころか話の構成上からまるで
努力そのものが無駄なんだ

と言わんばかりの結局お互いズル合戦に
走る前作とは真逆のルール破り

子供向けだとしても有害だなと感じ
本作最大の欠点だと思いました。


その他バトル、主題歌等

今回スケジュールが合わなかったからか
魔人ブウや悟天、トランクスといった
キャラは今回登場しないのもしょうがないけどせめて絵とかエンドロールで見せて欲しかった

あと要所で気になる絵面として

フリーザ軍1000人と戦う場面
一人ひとり描いてるの面倒だからCGでコピーして合成してるんですが

一人一人バックに映ってる戦闘員が
棒立ちでフワフワ水面の如く浮いてて
まるでカメラに映りこんだ気の抜いたスタッフみたいな間抜けな絵面なのと

1000人と強調したせいか一斉に掛かってくる姿がCG多様だから処理オチしまくって
パラパラ漫画みたいな動きに大笑いしてしまって

コレはベルセルク以来のパラパラでしたね
エヴァンゲリオンは滑らかに動くのに
流石に今これはねぇだろ

しかもここでモブキャラ達の唯一の活躍
シーンなのはわかるけど明らかに尺が長すぎて中ボスが牛みたいなの一人だけだから面白いのかというと微妙

せめて地球のあちこちに軍団が攻めて
仲間がそれぞれ戦ってる絵面にすればまだ
見応えはあったのに

勿体ないといえば今回の新キャラの一人
「タゴマ」の扱いは正直勿体ない

見た目からそこそこ強そうな感じだったし
中の人曰く「フリーザってどれほど強いか知らない中学生世代」と語ってた通り
Vジャンプでのコミカライズ版では描写があって最近新しくドラゴンボールを知ったファンのメタキャラになれた筈なのに

「お前気に入らないからハイ退場!」ってあっさり話からいなくなってしまうので
せめて悟空とフリーザの戦いをゾルベと鑑賞してフリーザが強いのかどうか見極めさせるぐらいの役割を与えてもいい筈

何のために出したのか物足りない印象

あと一番のツッコミだけども冒頭の
あれ地獄なの?てか何地獄?

パレードや妖精が楽しそうにしてるのを
四六時中見せられて苦痛にしてるフリーザは多分「時計仕掛けのオレンジ」のオマージュか解りませんが

フリーザの性格上こういうの見せられ続けたら地味に罰してるのは解るけど


仮にも数百何千の命を奪ってきた大罪人にしてはいくらなんでも地味

アニメ版みたいな魔界っぽい感じならまだ解るけどあんなお花畑咲いてる訳ないだろ



挿入歌のマキシムザホルモンのF

今回のモチーフとなった非公式の曲で
鳥山さん自身がこの歌に触発されたことから彼等にスポットを当て事実公式化となったのは大変めでたく

この曲をバトルシーンとして
歌あり、歌なし2バージョン流れるんですが

フリーザ復活に歌あり

フリーザと戦うクライマックスか
歌なし

順番逆じゃんか!?

フリーザとの決戦に


フリーザ!フリーザ!フリーザーーっ!!

と聴きたかったのに歌なしが残念の
極み


あと今回のももクロのZの誓いは
はっきりいって「ワンピース」の矢口真里が歌ってたOP以来の食べ合わせの悪さでした。



何でこうなるのか二つ考察でき

まず一つ目 長期連載の呪い

元々長期でやりすごしてきた鳥山さんなので長い話は描けても短くまとめることが
実は出来なくなってる。だからシナリオ上で辻褄が合わない所が目立つ


もう一つ

鳥山あきらさんがファンや関係者に向けた
悪意

冒頭、ドクタースランプに出てくる
ガッちゃんに似たのが歌ってたり 
ドラゴンボール前日端
タイムパトロールジャコが登場したり
(今じゃ古本屋以外見かけないので読んでないと置いてけぼり感を食らうかも…)
クリリンの中の人繋がりネタでワンピースの着メロが流れたりと

鳥山あきらお約束で
それが楽しみ方でもあるから
結果ヒットの要因の実績にはなってるんですが90分の劇場用として別だけど

シナリオが強引なのは実はわざとで

もうドラゴンボールなんてかいてられっか!

と本音が隠されてる可能性があり
鳥山さん曰くブウとサタンが主役の
漫画を作りたいと語ってる通り

実はバトル路線のドラゴンボールに嫌気がさしていると考えられる。


監督の山室さんも鳥山さん作品過去に担当してるから修正できなかったんでしょうね

だから駄目映画でーす!
とファンを落胆させれば二度と
ドラゴンボール新作関わらなくてもいい
と目論見もあったんでしょうが先程の通り鳥山あきら作品の楽しみ方を知ってるファンが多いので良くも悪くも商業的にヒット
したのでしばらくドラゴンボールとの付き合いは終われないと思う。

まとめ

正直DB劇場版最新作としては中途半端
フリーザを強くしましたと言われても
体力が消耗する100%フルパワーを単に
金色に置き換えただけでそれほど強さは感じられずネタキャラの印象は覆らず

「なぁんだ…結局はったりだったじゃん」

の一言

あと孫悟空が結局有頂天のまま前作からの成長がみられない単なる嫌な奴と成り下がったのとベジータも基本傍観者でしか
ない

今回の主人公の変身形態といっても青は悟空のイメージに合わずどっちかと言えばベジータが合ってたのは唯一評価できるが青ベジータの活躍が悟空との戦いで
体力使い果たしたフリーザだから
正直強いかどうかも解らない

歴代ドラゴンボール劇場シリーズ中最も
安易な奥の手使っちゃったので次回作られるとしたら20作目のキリのいい数字となりますが御都合主義で期待が薄まったのは
事実だし

王道の敢えてのルール破りが前作は
カタルシスになってた分今作はテーマとして不誠実なので鳥山作品としても正直難が残った(どうせディレクターズカット出すのだろうが)

以前鳥山さんが公式でディスッてた
実写版DBエヴォリューション

当時吐き気を催した駄目映画でしたが
今にして思えばアレのクライマックスの方がまだ強い敵を倒す理屈うまくしてた気が

まあ言えるのは散々ディスッてた実写版よりもつまらない作品を作るなんて何事だ!

と感じたのは事実


ただ一つ予告編で当てはまっていた
今作を見終わると解けた謎

結論

「あっ!なるほどこれが最悪の結末か!

そこにたどり着けたのは良かった

オススメ度 ☆