「童貞&チャラ男」
あらすじ
ぬめぬめ風俗店に通う主人公
童 貞が突然拉致され変態超人へ改造されるもその恐るべき性への欲求から正気を取り戻しヒロイン 矢之口真里尾 にアタックする…がそのおんなのケツは俺のもんだぁ!と二人目の変態仮面 チャ ラ男が乱入し三角関係はやがて3Pへと発展…
嘘です (半分)
仮面ライダーファースト

本当のあらすじ
1971年に誕生した初代仮面ライダーの
リヴート作
ショッカーにより改造人間 ホッパーに改造された本郷武は正義の心によりショッカーと戦う
…よせばいいのに二回も観てしまった
一回目は昔朝のテレビで仮面ライダーを
大人向けにリメイクした との広告に
映像だけみたら興味を引きレンタルで鑑賞しましたが
なんかパッとしなかった
それから月日が流れ原因を検証するためもう一度鑑賞する羽目に
仮面ライダーシリーズの記念すべき一作目藤岡弘の代表作といってもいい名作である初代ライダー
今では定番の悪役ショッカーの存在も問題となっている過激テロ集団のメタファーで目的が世界征服の設定もシンプルなんだけどもこの組織を止めないと大変な事になる
だから止めなくちゃいけないの主人公が戦う動機付けも分かり易くて構成もちゃんと出来ている作品である。
今作その一作目を土台としながら大人向けにするために作られたシリーズという
テーマで以前でいうとOVAの真仮面ライダー序章がありあれとかかなりリアル思考で仮面ライダーというより完全に怪人な造形とライダーキックではなくかなり原始的手段で敵を倒すあの場面とか当時小学校の時かなり衝撃的クライマックスでした。
因みにあれ元々3部作構成だったんだけど打ち止めになったので続編が結局出ませんてしたがライダーシリーズではかなり異色で面白い作品でした。
で仮面ライダーファースト
まずいいところ良かった所を挙げます。
ライダーのデザインは良かったです。以上
リアル思考というテイストでライダーや怪人のデザインは機械的な感じでそれは良いんですが肝心のストーリーにうまく馴染んでるとは思えずどうも空回りしてる印象で
何だろうか?全体的に 安っぽいんです
お金を賭けて面白い作品を作ろうとしてる作り手の熱意みたいなのはあんまり伝わらない印象で
これ観る前参考として初代ライダーと見比べるとハッキリ確信つきました。
ドラゴンズドグマプログレス
三谷幸喜版オリエンタル急行 同様
オリジナル版の良かった所が消え
オリジナル版の微妙な所がより濃くなった
本作ファースト&next
今までの歴代仮面ライダーシリーズの中ではぶっちゃけ凡作だと思います。
まず一番 ガクッと きたのは
変身ですね。
今までなら「変身!」と叫んで格好いい
演出と共にライダーに変身してきましたがこのファーストの場合 変身!と叫ばず
黙ったままベルトがキュイ~ンと回り変身する。うん黙ったまま変身するのはよしでライダー真も変身と叫びませんでしたが本作の場合ライダー+怪人含めて
変身するときカメラが切り替わるといつの間にかスーツを着替えて頭にヘルメットを被る
他に撮り方がねえのかなぁ…
歴代仮面ライダーシリーズ何でもいいですけどそれと比べると物凄い地味で
これリアル思考というより安っぽい貧相な感じの開き直ったヒーローショーみたい 変身演出に客の目の前着替えてるみたいだしこれやるんなら服が光って変わるとかビリビリに破けて変身するとか幾らでも取り方があるはずなのにカメラが切り替わって服変わるとか手抜きかコレとしか思えなかった。
ちゃんと変形をしてくれないトランスフォーマーロストエイジと同じ
ライダーの場合だとヘルメット被って
口元のマスクをわざわざくっ付けるの
あそこヘルメット被ったらカシャン!とマスクが閉まる感じならまだましなの
一切そういう要素がないのね
アイアンマンみたいな格好いい変身とか
メカっぽいデザインを一切活かせてない
戦闘員のデザインも他にましなのなかったのかガスマスクと着ている服のチョイスとかドン・キホーテで適当に買ったコスプレしてるような安~イ貧相な出来でそのくせ
イーッ!て掛け声だけ原作オマージュなんだけどオリジナルの不気味さが死んじゃって単なる原始人みたいな戦闘員にしか見えん
この時点でリアル思考が後退してガクッと来てます
ストーリーの始まり方とかも突っ込み出すときりがないので抜粋していくと
ここオリジナル版観てなくてもおかしいと思う点なんだけど
主人公本郷武がショッカーに拉致されて
改造されちゃうここの所は原作と同じで原作では改造途中にヒロインの父親の緑川博士が本郷を助けて博士からショッカーの目的を聞かされてそれで戦うというこちらの方がリアリティがありましたが本作ファーストでは完全に洗脳が完了してどっかの会社の警備員達を蹴散らし殺す?描写があり最高です!とここまでの所はオリジナルと違い主人公がシャドームーンみたいに洗脳されてこっからどう面白くなるのか期待していましたが怪人と組んでヒロインの彼氏襲撃してる中…ライダーが雪に見とれて
幻想風雪の結晶が記号的にふわふわぁ~と流れてそれでライダーが
正気に戻っちゃうです勝手に
この描写は宇多丸師匠が
ワースト1に挙げた悪名高い「少林少女」
の癒やしクライマックス と同じ演出で
説明なのかどうかといえば説明ですらない筋として通らない癒やしで勝手に主人公が自動的に我を取り戻す
これもはっきりリアルですらない。
因みにこの癒やし雪演出要所要所どんどん出てきます。
なんで雪とかそんなに出すんですか先生ーと調べると仮面ライダーで冬ソナがやりたかったんだってぇ…
理屈として解んないけど
今作作り手曰わく恋愛ストーリーを強調したくオリジナルでは描けなかったヒロイン緑川るり子の恋話をつくりたかったんだってさつまりライミ版スパイダーマン的なのを仮面ライダーでやりたかったととれます
それじゃぁ恋愛物の要素を入れて
ちゃんとストーリーとして成立出来てるかというと…全然成立してなぁいむしろ破綻して支離滅裂な仕上がりになっとるわ!
緑川るり子が彼氏を殺されちゃって
殺したのが本郷だと思って彼を追うのくだりはオリジナルでは父親で本作では彼氏ですが流れ的にか共通しているし面白く出来るのかなと希望は持っていましたがそんなこともなくあっさり打ち砕かれる結果に
車に惹かれそうな女の子を本郷が救出しようとするも改造されたが故の力の影響で大惨事を招いてしまいそれを緑川が写真を撮って本郷を摘発する記事が出てくるんですけど 題名からしてリアリティが全くないの「事故の原因を作った男」って
歩行者のせいで交通事故の原因のケースは聞いたこともないしましてそんな記事を
出版社が載せるかコレ?ってしか思えないしかもこの方法自体かなりまどろっこしいのね
彼氏殺したの本郷だと思ってんなら警察に通報しろよ!って顔も居場所も特定してるんだから。
しかもこの緑川るり子の彼氏さんにとって非常に浮かばれない結果になるのね
途中蜘蛛男に襲われそうな所を本郷ライダーに助けられたのを機に一目惚れちゃってそっから本郷は正体を隠しつつも緑川にはこれ以上俺に関わらない方がいいって言ってたくせにコソコソ緑川に近づいて
顔を隠してドライブデートするの
ショッカーに見られまくって逆に緑川危ない立場にならないコレ?
思いっきり真逆な事をしてるのね
ショッカーが送った刺客として
仮面ライダー2号ことキムタク風な一文字が現れるくだりとかもオリジナル版では
本郷役の藤岡弘が撮影後に足を怪我して
入院していたからその穴埋めとしてライダー二号を登場させた大人の事情があったけどこのライダー二号の改変とかは元の
石ノ森章太郎版仮面ライダー同様で最初は敵として登場するこの設定はいいんだけども相変わらずそのアイデアをうまく転がしていってくれないんだよね
二号こと一文字の目的が緑川るり子のハートをゲットすることでそれで本郷と
女の取り合い合戦になってそれで緑川が
自分を助けてくれたのは一文字と思うんだけど二人の変身した姿を見れば一目瞭然カラーリングでわかんだろ!!
どういう色彩感覚してんだこの女って思いながら観てたし
だから恋愛物面を強調しようとした結果
主人公ライダーの戦う理由みたいなのが
オリジナル版と変わっちゃってて
藤岡版本郷の戦う理由とか緑川博士に説明されてショッカーは恐ろしいことをしようとしているそんなやつらから人々を守らなればならないと自分の心を殺して戦う
事故犠牲な動機で平成ライダー一作目の
主人公クウガこと五代雄介の最終決戦で見せた涙は主人公がどういう思いで
孤独に戦ってきたのかメタヒーロー的だった見せ方でしたがファーストでは事故犠牲ではなく単に自分が惚れた女の為に戦ってる物凄いしょぼい話になってる。
この時点で仮面ライダーシリーズでやってきたこととは真逆じゃんか!
恋愛物要素でうまくやってんのサムライミ版スパイダーマンだからスパイダーマンでもライダーでもないよこんなん
もう一つ意味ありげに付いてくるんだけど大して意味のないウエンツ瑛士のエピソードが入ってくるんだがこのエピソード事態本郷のエピソードに交差しないしコレが
かなりとってつけたようなベッタベタの
恋愛エピソードで
終盤緑川が蝙蝠男とこのウエンツカップルが改造されたコブラカップルに捕まって
どっかの小さな島で安~イエコノミーな
最終決戦が繰り広げられこの幕引きとかもウエンツカップルの悲劇的な末路とか 仮面ライダー555のオルフェノク的な見せ方にしたかったんだろうけどまず主人公の本郷とエピソードが全く交差していないどころかその件に関してそんなの関係ねえ的に本郷は何にも思わず緑川救出にむかっちゃうからウエンツのエピソードが全く無意味になってるどころか本郷が何の為に戦うのかの問いに対し「美しいものを守りたいんだ」と言ってたけどウエンツエピソードを通して観ると
美しいものは好きだけど美しくないものは大嫌い
つまり改造された人間に関してはもう美しくないんだからそんなのしいらね的になってこれスッゴく不快で差別的な話になってます。
そこから緑川と本郷とのベッタベタというよりはベチャベチャなどうしようもない
恋愛げなくだりで終わり
リメイク版ショッカーが何をしたいか説明すらないからショッカーの目的が達したらどんな不都合なことになるのか全くわからないしライダーの動機も薄っぺらさに拍車が掛かりどんどんどうでもよくなる
リアル思考も活かせてない恋愛物面もどうしようもないし仮面ライダーとしても映画としていかがなものか
これを上手くするんだったら
ウエンツのカップルのエピソードはなしにして緑川の死んだ彼氏の勝彦がサソリ男に改造されて本郷と一文字、緑川とうまく絡めて改造された者の悲しみや悲哀を上手く描けてオリジナル版の弱点を補えるじゃんか!!
てかこんなん誰が作ったんだと思ったら監督が長石多可男さんで正直ビックリしまいましたもう既に亡くなられちゃいましたが
ションゼリオン、仮面ライダーアギトや龍騎を作ってきて作品事態もかなり楽しめたのに本作同じ監督や脚本家にも関わらず
どうしてこういう平野博寿みたいな目もあてられない出来になるんだろうか…
一つ確かなのはリアル思考というのをどこかで履き違えたんだろうね
あと死神博士の当時の映像をそのまま流用するのはよかったがイカデビルすらでないし女幹部の「私に任せて」おめ目アップ
とかみてて恥ずかしくなりました。

因みに続編にnextがありますが
二作目が作られるのがもうへーとしか言いようがないですがファーストがあまりにも酷すぎたからかもしれませんがnextは
ファーストよりはマシな出来になってて
要は意味のない恋愛物面みたいなのを省くだけで弱点が解消されたのは確かです。
良いところも増えてます。
怪人デザインもちょこっとマシになってるし何よりショッカーライダーを出したことに対しては賞賛しますが相変わらず変身がガッカリなのは残念ですが
まあJホラー的要素も平成ライダー初期の頃の怖さを連想させ上手くマッチはしてると思います。
鏡当てたら幽霊が出てくるところとか龍騎のミラーモンスターを彷彿とさせますが
鏡の台に立ってたのに部屋の真ん中に瞬間移動している杜撰なところも有りましたが
まあファーストよりはましなのかなと
思った矢先エンドロール後のラストが酷い
話としても整合性が合わないし単なる
パチンコ版のタイアップの宣伝でしかないからねあれは正直ひどかったあそこではっきり駄作と結論しました。
あとは緑川を出さなかったのは前作の反省を学んでるとおもいますが何で出なかったか劇中に説明は欲しかったです。主人公のテンションからしたら死んだのかな?とおもっちゃうので
結論 死神博士やショッカー首領の声とかお約束事が一応あります。そんなとこかね
オススメ度ファースト☆&next☆☆