語 悪の教典 | マシュレポ(@ω@)y-゚゚゚

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猿ライジング


悪の教典







あらすじ



このミステリーがすごい2011一位に輝いた
禁断の問題作を三池崇史監督が映画化

理想の担任教師とクラスで人気者の蓮見蓮司は
学歴、キャリア等正に完璧な人物像であるが
彼には誰も知らない裏の顔があった。
サイコキラー蓮見蓮司を演じる
海猿シリーズ主演、伊藤英明



前日談に当たる序章を鑑賞し
本編の方もレンタルにて鑑賞しました。

因みに劇場公開時にAKB48の大島優子はこう語っています。
「この映画は嫌い、人の命が簡単に消えていくからこの映画を好きになることができません」その時テレビ観ていた私の反応はというと
まあ解らなくはないよでもプロデューサー秋元康の「着信アリ」も否定ってか?

こちとら小学校の時に人間がマネキン人形みたいにバラバラになる恐ろしいトラウマ映画を
行事で観て逃げたくても逃げられんかったんや!

   トラウマ映画舐めんじゃねえぞ
     

まあそんな自分も原作を観てないから人のこと言えないんだけどね…だからレンタルにてヘッドホンで音MAXで鑑賞しましたm(_ _)m


感想はというと結構(・∀・)イイ!
凄く楽しめました!

序章語ったときに海猿の伊藤英明をこの役にキャスティングしそれを引き受けた本人に 
感謝状を送りたいのが見終わった時の気持ち


勿論難点等ツッコミポイントもありますがそれは後ほど語りますのでまず私がグッと(≧ω≦)b
きたポイント

これはみる前から衝撃ギャップを大きく感じる伊藤英明さんといえば人命を護る海猿シリーズでの救世主であり希望という印象です。しかし本作は海猿とは真逆の殺人鬼を演じるのは
正直「ええ(;゚д゚)だって命を助けてくれたお猿さんでしょ?!それが命を奪う猿に変わるなんて」

猿の惑星でのシーザーからコバに指導者が
変わったとき並みの変貌だよ!

でもじつはここがミソであり今作の質を確実なものにするキャスティングであり大正解だったわけです。

絶対こんなことをしない!という役者さんに
えっ?!こんなことをするなんてという演技をさせる

つまり蓮見蓮司というキャラを生かすには
前述した通りこんなことをしない人を選択するという絶対条件がある。

だから普段から小物そうな人とかをキャスティングすると「うん最初から解ってた」みたいな感じの目も当てられない結果になるのは最初から明らかで慎重に選ばなければならない難しい
課題でしたが

伊藤英明はそれをクリアするうってつけの人材で悪の教典 前日談「序章」にて本編への布石やこの人に心を許すと取り返しのつかない末路を辿る感とかは理想の極みといってもいいし

三池映画では怪演役者がよく登場するが
その中でも伊藤英明さんは同じ三池監督
リメイク版映画「13人の刺客」の稲垣吾郎以来の凄まじい怪演ぶりを発揮しています。


本作を観る時是非序章を先に鑑賞してからが
お薦めで大体の世界観や蓮見の経歴やその裏に隠れた狂気を補完するのに必要だからです。

       ここからネタバレ

冒頭、ホラー映画お約束の人鬼誕生シーン
家の中暗がりで両親が息子蓮見の異常に気づき
施設に預けるどうしようか話合ってるなか
息子、蓮見少年が全裸で帰ってきてゆっくりと不気味に歩いてくるあの感じと部屋の前にきた瞬間場面が変わって

後に惨劇の舞台となる学校パートに移り
普段英語の先生として過ごしクラスの皆から
人気者ですが前日談序章と冒頭での場面から
ここから何か起こるんじゃないかと不安も感じさせるんですがまず前半は基本ほのぼのとしたよくみる学園物雰囲気で続き

保健室のくだりでくる三池映画お馴染み
悪ふざけ演出

「いつもより一杯出ちゃいました」とかイイ意味くだらないんですがこのくだらないやりとりにラストのある伏線を貼っていてスペルの序盤のやり取りが何気ない日常的なやりとりが実はオチへの布石になるアレによく似たしかけで普通なら誰もが気にならないはずですが三池印悪ふざけにより 嫌でも注目せざるを得ない 
ラストのどんでん返しへの伏線描写をさりげなく注目出来るように仕掛けてる。

序盤ある生徒の父親が娘が虐められてると訴えるんですが結果 蓮見にとっては都合の悪い奴として後に謀殺されてしまいます。

このシーンのピタゴラス的演出は
ポイ捨てしたタバコのアップでみせるのは
モロにファイナルディスティネーションを連想させます。


それから警察官が聞き込みにきて何もないしなと帰ろうとするとここで序章から注目キャラでスプラッタホラーの名作「冷たい熱帯魚」で
衝撃演技派 吹腰満 さんが刑事さんに

意味深なことを呟き去ってたまたま聞いてた
染谷翔太演じる圭介に問われるんですが何話してたのか?って

教室にて吹腰さん演じる根暗な先生から
蓮見の秘密と疑問を知る事になりますが
教室のコンセントに仕掛けてあった盗聴器で
会話は蓮見に筒抜けで吹腰さんは帰りの電車内に追跡してきた蓮見によって殺害されるんです
(吹腰さんが何故蓮見を目の敵にしてるかは序章みるとわかります)

ここ予告でネタバレしてるのは流石にどうかと思いましたが首吊られた吹腰さんかぶら下がった状態のまま乗客寝てるので何事もなかったかのように不気味に電車はさっていくあの見せ方は地味なんですが…怖いです(´`:)


蓮見にこだわる理由とか序章で語られ出番も多めだったのに対し割と早い段階で退場する事ににる吹腰さん演じる先生の役は終盤クライマックスに蓮見が行う惨劇への直接的な引き金と
なるのでこのバランスも良いです。

それからコンセントの盗聴器に気付いた染谷くんも後ろから現れた蓮見により拷問の末に殺害されるくだりとか ホステル的 怖さもありましたし何より 後ろから excellent!!

と蓮見の皮肉を込めた誉め台詞が教室でのくだりの対比となっていて

僕の仕掛けに気付くなんて流石だね!
でも…気づいたの遅かったんだよ残念…て感じの内面台詞が聞こえそうな

知ってはいけない領域とそしてもう手遅れな

         絶望

証拠を隠滅する蓮見の語りの後に音楽が急に
陽気ながらも不気味さを漂わせて歌詞がまるで蓮見の内面を歌っている演出とそれからくる

冒頭 蓮見の狂気に満ちた過去と相棒のくだりとかはもろに冷たい熱帯魚を連想させる見せ方で 血まみれのバケツを運んで処理したり
相棒の口から一瞬見える 目玉 ゴックンする狂気ながらも幻想的な場面でその相棒も殺害し証拠を隠滅した後マフィアと思しき男と話してる蓮見の後ろから現れる 
夢か現実なのか解らないビジョンとか呆気にとられるゴア描写

物語クライマックスとなる学校にてここで
蓮見が事故に見せかけてするある行動

その現場にたまたま生徒が現れたことで蓮見の計画が狂いここからサイコキラーの本性を遂に表しショットガンぶら下げ生徒達を

ズドンッ!ズドンッ!!

殺意を解放させた蓮見は先生1人の仕業に見せかけるため学校内のクラスメイトを1人づつ
血祭りに挙げていき

予告の最後でもみせた返り血対策レインコート
を着てチーチッチーチッチッチ♪と
不気味な鼻歌を歌いながらショットガンぶっ放す時の姿はもはや海猿の伊藤英明ではなく

殺猿 伊藤英明こと蓮見連子である

残酷ながらも一番好きなのは

「先生…僕…東大行かなくちゃ…」

「あぁ?トゥダイ?!

ズドン

あそこ不謹慎ながら笑ってしまいました

他にも倒れた宇宙飛行士の模型を直したりとかちょっとしたお遊び要素も良かったし

生徒がアーチェリーを(どこで用意した?)
蓮見目かげて放ちショットガンで起動を剃らすスローモーションの球視点の見せ方や

窓からぶら下がりながらショットガンをぶっ放すハスミンはスーパーにかっこよかったです。


中でもハスミンのショットガンに宿る…
回想シーンでハスミンが殺した相棒と思われる
怨念でもあり蓮見自身の狂気の象徴ともとれる

          目玉

あの造形や文化祭にしては結構凝りすぎるだろと言われるような作りとかもあれも蓮見の内面を表しているような感じもしてプラスで

ここまでくればダークナイトのジョーカーを超えたと言いたい所なんですが…

う~ん  惜しいんです

せっかくここまでやれたのに後一歩という所で止まって勿体ないなぁの部分があり

終盤のショットガン描写

アレもろショットガンでヘッドショットしているから頭が欠損するフレッシュな人体破壊描写
は必要なのにそれがされていないのは正直淡白で終盤手前の回想シーンでグロを披露していたのにもったいない( この部分の鬱憤は後の神様のいうとおりではらしてくれたので良)

予告で染谷翔太がハスミンに顔面焼かれてたの一瞬だけ映る恐怖描写はあったのに対し本編でカットされていたのは残念…回想シーンでは
はっきりそれ以上のことをしていたから別に
自主規制する必要はないのにね…

一番残念なのは序盤の英語を教えてたあの場面
クライマックスで英語ペラペラ喋りながら殺戮するハスミン予告でやってたのに本編では黙ったままだから予告みたいに「あんたがやったのね!」ハスミン「goodquestion!」ズドン!

教室でのくだりあれクライマックスに活かせた筈なのに正直残念…


あとは序章から引き続き蓮見以外で関わるの
吹腰さん1人だけだから校長先生の出番がないのと保健室の先生と蓮見のくだりが今回ないのもちょっともったいない

なにより ラストに見せるハスミンのあの姿

理屈は解らなくないんですがあの描写だと
単に開き直っているだけの人にしか見えないから これで精神異常に持って行こうとするのは流石に無理だろう

でもカラスの目が片方白になる場面のくだりをここに持ってきたのは意味深的な場面でした。


         総括


伊藤英明さんのサイコキラーっぷりや人間の中のダークサイド部分やクライマックスの銃撃とか見所多いんですがあともうちょっと頑張ればダークナイトのジョーカー以上のクオリティになれたのかも知れないのにもったいないところも多かったですが

海猿ならぬ殺猿という第二の猿を覚醒させた
伊藤英明さんの魅力や美しい肉体美とかも
楽しめたしラストをみると続編を作りたいのかなと思うんですが悪の教典2とかはまだ出ていないんで続編があるのなら楽しみにしています。








結論

13人の刺客の五朗ちゃん程グロさはないけど
今後の伊藤英明さんに期待で
序章と本編を合わせてケンタッキーフライドチキンをむさぼりながらみるべし



オススメ度 ☆☆☆