語 神様の言うとおり | マシュレポ(@ω@)y-゚゚゚

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頭爆発ブシャーだるま、猫、こけし しろくま
マトリョーシカ…



ダルマさんが殺した…ちがった!

神さまのいうとおり

あらすじ

クリアしなければ死ぬ不条理なゲームに
強制参加させられる高校生達の姿を描く
週刊少年マガジンの人気マンガの実写版
監督の三池祟史は本作で日本人初となる
「マーベリック賞」を授与


追記※ネタバレを含んでます。

深夜に観てきて
深夜遅いこともあったからなのか
正直ガラガラで二、三人ぐらいしかいない
もしかして何らかの課題にクリアした
生き延びた強者なのかと思っちゃいました。
結構マナーの悪い感じでしたけどね(*_*;


ちなみに実写版ということですが
原作、神さまの言うとおり 全く知らずで
見終わった後に原作一巻だけ購入し読んでみた
状態

原作の話を本当おおざっぱに解説すると
ジャンルはソリッドシチュエーションスリラー
(目覚めたら有り得ない状況でパズル的試練を
クリアして脱出を図るsowやキューブ的な)に
バトルロワイアルの要素を足してる

一言で例えるならダンガンロンパみたいな作品


平凡な高校生が当たり前だと思っていた日常が突然壊れて死と隣り合わせの理不尽な目に遭う
話で奇妙で日頃慣れ親しんでるキャラ達に
よるゴア描写など

奇っ怪なんだけどみたら忘れられない
一見ユーモアなんだけどもそれが後の残酷さを
強めるから人気なのもわかるなあと
ちょっとGANTZっぽい漫画です。


今回
三池祟史最新作ということが一番鑑賞理由

三池映画といえば昔
実写版ヤッターマン、ゼブラーマン、13人の刺客、藁の盾 等の映画で知られて宇多丸師匠も賞賛してました(ゼブラーマン以外)

三池映画のポイントは

悪ふざけ(・∀・)

かつてヤッターマン実写版で  
非常に下らない(いい意味)悪ふざけ連発
(ロボット同志の発情、美少女いじめケンコバの口からご飯リバース等

そのまんまやったら絶対つまんなくなる作品に
悪ノリネタを挿入したことにより結果別の問題も出来るけど工夫してるから新たな面白さを開拓しちゃったから結果オーライでかなり
笑っちゃいました



ただ全部が完璧ではなく
いい作品は良だし逆に悪い作品にもなったり
ゼブラーマンや藁の盾とかなんとかならなかったのかなと思ったり

当たりもあればたまにハズレも出るので
鑑賞する時はある程度の覚悟が必要です。

前置きが長くなりましたがここから
本題の映画の話

感想を先に言うと、意外と悪くはなかった
元の原作自体実写にするときかなり難しい素材でこれをどうやって映画にするのかとありましたがこれは正直三池監督にしか作れない映画であることは確か。

それは今作と三池印の悪ふざけとの相性が
ヤッターマン以来結構マッチしてて
悪ふざけアイディアを思いっきり楽しんで作ってるなあと実感

他の監督がやったら終始駄作で終わって
ひょっとしたら映画全部観なくて帰ってたかも知れない


キャストも全員良かったし特に神木隆之介くんるろうに剣心後編ではガッカリおちでしたが
今作天谷を演じる神木くんのキャラは
原作よりパッと見落ち着いてるんだけど
神木くんにしかできない無邪気な狂気感が出てるのは正直原作より良かったです。原作の雰囲気あのまんま再現したらぜったい失敗してたと思う例えるなら仮面ライダー竜騎にでてくる
浅倉的印象



第一の試練、ダルマ


映画始まってから棒立ちしてる主人公の語りが映し出されて場面が切り替わり

だ~るーまさ~んが

転んだ!!!

脳汁ブシャーーーーー

いきなり頭が破裂
sow3 sow the final の頭あべしシーンの
不意打ち 教壇にはダルマが  

いきだしめまぐるしく展開していくんです

もの凄い怖いダルマがΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)

唐突なんです 因みに漫画だと最初に
教室で普通に授業してる場面から始まり
後からさっきのダルマさん登場があるから
まだわかりやすいんですが映画だと逆なの!

冒頭で気を抜いて観てて思わず目を疑いました
ここで原作とのダルマの比較

元のダルマは普通の表情をしていますが
実写版ダルマは金具で目を固定し充血しており
原作より怖いダルマになって手
更に三池印の悪ふざけが+され
爆発していく生徒の頭から血しぶきと一緒に
赤いビー玉的物体がザラザラと飛び出し
女子高生のスカートの中からビー玉がザラザラ
出てくるシーンはスプラッタなんだけど
バカすぎてクスクスしちゃいました。


このダルマさんが転んだ試練
周りの生徒の死体とビー玉で埋め尽くされてるから原作より難易度は高めに見えるようになってるからこのあとのたまたま踏みだいとなってくれる同級生との連携が原作より強まってます

でもこの同級生原作通り頭爆発しちゃうんですが首がないのに指でグッとポーズする描写にも三池監督がニヤニヤ楽しんでるのが目に浮かぶ

第二の試練、招き猫


前田敦子が声をする巨大招き猫
頭がビョーンと延びてネズミの着ぐるみを着てる生徒達を頭からガブッ、クッチャクッチャと
補食 バスケットボールを生徒に投げつける姿や生徒たちを爪でスラッシュする描写とか
やってることはかなりダイナミックで怖いながらも「かい~にゃ~かい~にゃ~」
「かゆくて眠れない~」と喋る描写とか可愛かったり前田敦子声優としての才能開花してるんじゃ…アイドル卒業して大正解だったね!
 
原作より確実にいいなとおもったのが
神木くん演じる天谷の登場シーン
漫画だといきなり生徒ぶっ殺してるところからだけど映画版では招き猫の首輪に鈴を入れるのが主人公ではなく天谷になってるから
コイツただ者じゃねえな感が強調されてて
そっから同級生を殺害してるあの無邪気な顔
狂気さも原作より強調されてる怪演は神木くんにしかできない。

これだよ この神木くんの怪演がみたかったんだよ 神木ナイスな瞬間


因みにこの招き猫の動きが凄くリアルで
ネズミ姿の高校生を補食する姿とか家の白猫
そっくり

原作だとこのあと機動隊が突入して主人公達が保護されるくだりがあるんですが映画版では
招き猫から催眠ガスが出て別のばしょへと
移されます。

そっから原作未読なんですがここで
謎の立方体が出現でその場面ニュース解説で
某総理大臣をもじった アベカワ総理(あっ言っちゃった)これ原作でも同じこというのかもしくは三池さんの悪ふざけなのか分かりませんが三回ぐらい連呼してここクスクス笑いました。

そっから後半 立方体とやらに閉じ込められたら主人公達の脱出劇で 奇妙なこけし達四体

第三の試練 こけし

このこけし描写は本作で一番奇妙であり
一番恐ろしく えげつない (゜o゜;

目隠しをして四体のこけしがわらべ歌を歌いながらくるくる回って今アナタの後ろにいるのだ~れ?となり間違った生徒二人の殺され方

こけしに超能力で体硬直化 頭ゴスンゴスンと
床に顔ぐしゃぐしゃになるまで叩きつけられるシーンの後にくる殺され方が大変凄くて

女子高生の場合だと両足関節を反対方向にねじ曲げられてからのカメラワークの意地悪な使い方と無駄になが~いメキメキメキメキメキメキ
骨の軋む音+グシャア

直接的なグロ描写はありませんが生々しいあの音でどうしても状況が目に浮かんだりあの場面での三池印お馴染み、少女いじめ

ただ次の主人公が録音を撮ってて対策してたんだっていうけどアレ回答率二分の一にしただけだから間違えら可能性もあったんじゃ…

そっから別のこけしと追いかけっこシーン何ですが この映画で唯一根暗こけしによる殺人シーンがなかったのは残念

要はコイツがどうやって殺すんだ描写は絶対必要だと思うそれがなかったのは残念(・_・;)

代役に天谷による首へし折りとかあったけどここは神木くんじゃなくこけしにやらせてよ~

第四の試練 しろくま

しろくまのあえてカクカクとした動きとか
昔NHK教育番組のクレイアニメみたいな感じやしろくまのあの喋り方

「うそついたのダレダー?!」

そういって巨大な拳骨で生徒がグシャっと
潰されて髪の毛だけ残る描写は子供向け番組を皮肉にしてる感じが気持ちE

そこで大写しで映ってるテルマエお馴染みの
あのアイテムとか遊び心満載の場面で
ここであのキャラが死んでこの娘だけ血の量がとかも三池さんの悪ふざけセンスも満載の
場面でした。

そして最後の試練 マトリョーシカ

マトリョーシカの中の人の声優に
某国民的猫型ロボット+某子供人気幽霊にゃんこを使ってるあたりは
ダンガンロンパのモノクマとモノミ以来のサプライズでした。

最終戦の缶けり描写ラスト

えっ何やそれ!?的なことをあとから聞かされ
神木くん同様みてるこっちは
ガッカリテンション( ̄0 ̄)

あ~このまんまなあなあに終わるんかな~

…からの~

んな訳ねえだろ!!そんなに人生甘いもんじゃないんだよラストとか観てて騙されんたんだけどもじゃあさっきのクライマックスだった
あの缶けりのくだりはどうなるんだよ!とか ありました

あとこれ原作通りなのかな~?
ラストもの凄い残尿感が残りました。(-ω-;)

要所要所映りこんでたあいつが
ラストに超有名な人であり黒幕的真相が明かされるんですが この人が何者でコイツが何をしたいのかそこの根本的部分が明かされないまま終わるんでちょっと中途半端だなあと思いました。因みに本作第壱部で原作今第似部とのこと

まさか続編作りたいのかなあ…せめて本作で
まとめて完結してほしかった感はあります。

因みにツッコミどころは他に述べるなら
あの民衆描写がゼブラーマン同様
全員同じ動きしかしていなかったり

あとは説明的長台詞が多かったのは事実ですが本作ではそのツッコミが解消されてる所もあって説明的台詞が長ければ長い程場面がいちいち止まって敵が待っててくれてるのかなあ?と
想像しちゃいますが招き猫の場面での説明描写では説明してる間後ろの方で生徒が招き猫に追いかけられてる描写があったのでまあ解消されてるんじゃあないかと思いましたが同時に
今こういう状況なんだから一緒に逃げながらでないとダメだろとかありますが…

じゃあこの映画良かったのか悪かったかといえば  絶対に良作なんです!!

その比較としてるろうに剣心実写版完結編

ハッキリいって本作とるろうに剣心との比較で
対決するとるろうに剣心が有利で
神様の言うとおりが不利なんです。

るろうに剣心が勝利するのか!?結果

神様の言うとおり勝利!!逆転勝利!!!!

その理由は 終わり方問題

るろうに剣心がアクションもいいしキャスティングは見事なんですが終わり方の杜撰さ
ハッキリいって不快で全てを台無しにしてしまう日本映画至上誰得?な終わり方

それに比べて神様のいうとおりは遙かにマシなんです。キャスティングは見事で神木くんの
演技は最高で、CGとかもの凄いリアルで
ヤッターマンの時と比較するとヌルヌル動いてます。

例えるなら大日本人のCGを滑らかにしたもの
だから終わり方は雑でも

まあ面白かったっす になります。

それに三池監督は本作で独創的な作品を創った監督にしか送られない「マーベリック賞」を
授与してるから事実上

日本映画の歴史を変えたといえるのは本作です
だからハッキリ言えます。

結論

るろうに剣心よりはマシでした

5つ星オススメ度 ☆☆☆