血圧と生活習慣病との関連 | 自分自身で考えてみよう。

血圧と生活習慣病との関連

 家庭血圧および24時間自由行動下血圧測定(ABPM)については,「高血圧・白衣高血圧の診断と薬効,薬効持続時間の判断に有用であり,日常診療の参考にすべきである」との見解を提示。これらを用いた場合の高血圧の基準として,家庭血圧135/85mmHg以上,24時間自由行動下血圧(ABP)135/80mmHg以上を示した。JSH2000との比較では,家庭血圧のDBPの基準値を国際基準に合わせて 5mm引き上げた。

 なお,家庭血圧については,125/80mmHg未満を正常血圧の基準として提示した。しかし,今井教授によると,この基準は降圧目標レベルではないという。同教授は「家庭血圧の降圧目標を得るには,家庭血圧に基づく介入試験の成績を待たなければならない」と述べた。

 さらにJSH2004では,JSH2000で触れられていなかった逆白衣高血圧(仮面高血圧)と早朝高血圧にも言及し,24時間にわたる降圧の重要性をいっそう強調した。逆白衣高血圧は「外来血圧は正常,家庭血圧,ABPは高血圧」,早朝血圧は「朝の家庭血圧・自由行動下血圧は高血圧で,他の時間帯の血圧(夜の家庭血圧など)より高い」とそれぞれ定義し,心血管病のリスクとして喚起を促した。また,逆白衣高血圧,早朝高血圧への対策としては,(1)長時間作用型降圧薬を選択する(2)就寝前に長時間作用型降圧薬を朝と就寝前に分割して使用するかα遮断薬,交感神経抑制薬を使用する-ことを推奨した。

 リスク評価
 正常高値血圧でも糖尿病などは高リスク

 高血圧患者のリスク評価についても,JSH2000の考え方を踏襲し,血圧レベルのほか,血圧以外の心血管病の危険因子や高血圧性臓器障害の保有状況により低リスク,中等リスク,高リスクの 3 群に層別化した(表 2 )。ただし,糖尿病,心血管病の既往がある場合は,正常高値血圧でも高リスクと判定するとの見解を新たに示した。なお,心血管病の危険因子として,低 HDLコレステロール血症,肥満(特に内臓肥満),尿中微量アルブミンが新たに加えられた。

 生活習慣病があるとリスクが増します。生活習慣病の予防の大切さを理解していただけると幸いです。