②では実在の人物で、「名古屋」の地政的・人類的側面について考察して見たいとおもいます。

 

 

つくるが名古屋の青が勤務するレクサスのショールームを訪ねた際、受付の女性の考察をしていたシーンがあります。

「名古屋でしばしば見かけるタイプの女性だ。整った顔立ちで身だしなみがいい。好感も持てる。髪をいつもきれいにカールしている。彼女たちは何かと金のかかる私立女子大学(旧名の金城学院女子大学・淑徳女子大学あたりか)で仏文学を専攻し、卒業すると地元の会社に就職し、レセプションか秘書の仕事をする。そこに数年勤め、年に一度女友だちとパリに旅行し買い物をする。(これ以降は東京でも変わらんだろう)やがて前途有望な男性社員を見つけ、あるいは見合いをして結婚しめでたく退社する。その後は子供を有名私立大学に入学させることに専念する(名古屋なら私立ではなく、まず国立名古屋大学であるべきだ)」と妄想していた。

 

このような女性たちを人呼んで「名古屋嬢」と言ったもんだ。

名古屋嬢について、AERA2017.3.6号で特集があり、ネーミングもダサい地元テレビ局「メーテレ(旧名古屋テレビ)」の女性局アナが名古屋の印象に触れていた。

関東・関西への対抗意識を問われると「それはなくて、名古屋に満足感を抱いているからこそ、他が気になりません。また、他を見る必要性を感じないほど、居心地が良い街なのではないでしょうか。」

名古屋のどこが好きかと問われると「都会過ぎないところです。共通の価値観があり、安心感があるところが好きです。」と田舎くさい名古屋に大満足しているという回答をしていた。

なぜ名古屋は嫌われる(タモリがかつてエビフリャーと名古屋を紹介したのがきっかけで、タモリへのクレームが端緒となり名古屋嫌いは全国区になった)のでしょうか?と問われると「嫌われているとしたらそのことに気づいていないのが、名古屋のいいところ。私たちは私たちで完結できているんです。経済的にも完結できています。」とことごとく鈍感な名古屋的田舎もんの唯我独尊の世界にどっぷり浸かった名古屋嬢の典型なのでした。

 

 

「名古屋嬢」は、そもそも2000年代初めの名古屋万博当時、名古屋のお嬢さまと名古屋城をかけてネーミングされました。

さて、名古屋城については、B29の爆撃の戦災で消失したが、1959年にコンクリートで再建。ところが、おおたわけ市長の河村たかしが本丸の木造復元政策をぶち上げたというが実現は不可能に近い。かつて河村には名古屋城の金の鯱鉾に齧り付いたという過去があり金への執着も人一倍だ。

ちなみに関係ないけど名古屋の高級飲屋街「錦3丁目」をキンサンと呼ぶ。

 

また、これは前掲①「蕎麦ときしめん」の中で紹介されている、名古屋人の「プライバシーポリシー」の扱いに関して、「実は名古屋人にはプライバシーというものがない」のだそうだ。

そして「そもそもそういう概念を彼らは知らない」とある。

 

例えばこんな事例があるそうだ。名古屋人の同僚に、東京出身の社員がプライバシーについて問いただしてみたところ、次のように答えたという。

「プライバシーきゃあ。私もたわけだでむつかしいことはようわからんけ、まあ、あれだにゃあ、プライバシーは大事なもんだわなあ。何と言ってもプライバシーいうくりゃあだでよう。そら大事だね。尊重せにゃいかんわ」

そして、彼は次のような質問をした。

「ところで○○さんとこでは、週に何べんくりゃあ奥さんを可愛がったりゃあすの?」とトホホなお話なのである。

 

名古屋人にプライバシーという概念がないのは、閉鎖社会の村落的コミューンの中で生活しているからであるといえます。人口200万の大都市のように見えても、名古屋は一つの村であり、全住民は親戚のようなものなので、全員が身内なのだから、隠し事をするのはとんでもない奴ということになる。つまり、名古屋人は自分だけ世間一般と違うことをするということを恐れる性癖の持ち主ということなのだ。

 

 

 

そんな名古屋村の首長・河村は、コテコテの名古屋弁丸出し男で、さすが田舎都市の市長である武勇伝は枚挙にいとまがない。

2019年名古屋トリエンナーレ「表現の不自由展」の際に、大阪の松井市長に焚き付けられた河村が噛みつきまして大炎上し、さらに河村は知事の大村秀章氏のリコール運動を美容整形医の高須と共謀し、署名の大量偽造を画策しバレてしまって大問題になっている。この市長を選んだ名古屋市民の危うい見識と閉鎖社会ぶりのなせる技なのだろう。

 

そして極め付けは、昨年の東京オリンピックで地元選手が表敬訪問した際、獲得した金メダルに齧り付くという暴挙を犯している。そして「焼酎飲むのなら、わしも金メダルもらえるけど」と意味不明な発言をかましたかと思えば、それで暴走は止まらず「旦那はええかね?恋愛禁止かね?」と全くプライバシーという概念がない男で、その後ハラスメント講習を受けたというが効果はなかっただろう。

 

 

また、2019.6.1に植樹祭で名古屋を訪れていた天皇陛下と雅子さまとの昼食会が地元の名門ホテルで開催された時のエピソード。

天皇が河村に名古屋の経済について質問されると河村は「よ~聞いてちょった、東京はクソ威張っとるけども」というなり東京より名古屋が日本経済の中心だという趣旨の話を延々ぶち上げたのだそうだ。

その直前の5.29に秋篠宮との昼食会が同じホテルであり、豪華なフランス料理を前にして「あんたが来たもんで、こんなうみゃーもんが食べれるぎゃあ」言い放ったという。

 

また、女性と写真を撮る際はやたら密着したがり、肩に腕を平気で回してきたりする性癖の男で市議会では「セクハラ大魔王」と揶揄される始末。女性へのセクハラ代表例が、2013年に地元のアイドルグループSKE48の公演で突如、舞台袖から河村が現れ、当時のリーダーだった高柳明音の肩に手を回して強引に抱き寄せ、頬を寄せるという暴挙に及んだという。

 

何度も言うけど、こんな最低市長を選んだ名古屋市民たちのほとんどが、閉鎖社会の村落的コミューンの中で生活している人たちということです。

 

こんな名古屋を舞台に小説を書いた村上先生はえりゃーいい話を書いてくれたがねーということで、前説とします。