先日当ブログにて取り上げましたが、今マスコミを騒然とさせている電通の新入社員・高橋まつりさんが2015年末に自殺し労災認定が出た記事の件のその後です。

 

本日、東京労働局と。三田労働基準監督署が労働基準法違反の疑いで電通本社と全国の数支社に立ち入り調査に入った。

 

当社の場合、間違いなく悪質なので刑事罰が下されるのではないでしょうか。

 

こんな大企業だけど労働時間の把握は杜撰極まりないし、社員に聞けばそのような勤務をするのが常態のようで、このような事態が起きても意外とは思わないとコメントするトホホな始末です。

 

自殺した高橋さんは、同年10月9日からの1ヵ月間だけで見ても、時間外労働がその前の1ヵ月間の2.5倍に当たる約105時間に増えていたという(130時間に達し瑛太ていたときもあった)。

 

上司からはボロクソに言われ続け「休日返上で作った資料をボロくそに言われた もう体も心もズタズタだ」(10月13日)・「土日も出勤しなければならないことがまた決定し、本気で死んでしまいたい」(11月5日)と本人がネット上に書き込んでいた。

 

学生の憧れの大企業ではあるが、全くのブラック企業である。背景には出遅れたインターネット広告(トヨタ自動車に詐欺的請求2.3億円が発覚)への焦りが招いたものとも思われる。

 

高橋さんの母・幸美さん:「命より大切な仕事はありません。企業の労務管理の改善の徹底と国の企業への指導を強く希望します」

 

 

 一方・電通は「社員の自殺については厳粛に受け止めております。労災認定については内容を把握していないのでコメントは差し控えます」としています。

 

また、これに対し、武蔵野大学グローバル学部グローバルビジネス学科の教授の長谷川秀夫(61・東芝で主に財務畑を歩み、ニトリで役員を務め、昨年4月に武蔵野大教授に就任している、さぞや電通に世話になってきたのかもしれない)が女性の労災認定が報道され、政府の「過労死等防止対策白書」が公表された7日以降、ニュースサイトなどに「月当たり残業時間が100時間を超えたくらいで過労死するのは情けない。

 

 

自分が請け負った仕事をプロとして完遂するという強い意識があれば、残業時間など関係ない」などと投稿した。教授はその後「言葉の選び方が乱暴だった」などとして謝罪し、投稿を削除した。投稿していたことが炎上した(同大にはメールや電話で「長時間労働の是正に逆行する」「女性や遺族に対してあまりにも失礼」などの意見が多数寄せられたという。)ため、同大は10日付でホームページ上に謝罪文を掲載した。

 

 

 

厚生労働省が過労死リスクが高まる「過労死ライン」として示している時間は、残業80時間なのだ。

 

また武蔵野大の学生に対して、このようなキャリア教育がなされているとしたら要注意である。