70年前、現在の日本国憲法草案を作成したのは、紛れもないアメリカ占領軍GHQでした。

gh

残念ながら、「立憲主義」の意味もわからないような、わかろうとしない保守政党を基盤とした立法府とそれを支える高級官僚たちを主とした日本人には今も昔もこのような憲法を作成する意図(もしかして能力もないのかもしれない)は残念ながらありません。

それでも、たとえ日本国憲法草案を作成したのがGHQであるという歴史的事実があったとしても日本人の大半は「誰が書いたかなんてどうでもいい」と思っており、それをいかに守るかが大切だと考えているのではないでしょうか。

しかしその昔、東大法学部と京大法学部が日本国憲法を誰が書いたかについて、「欽定憲法」・「民定憲法」論争という不毛な論争を行なっています(東大の民定憲法論が勝利)が、日本国憲法策定の真実を知らされていないだけにとてつもない無駄な論争を行っていました(戦前、東大法学部教授であった美濃部達吉博士のように天皇機関説を唱え時の軍部主体の政府に真っ向から挑んだ例は誠に稀な人物でしたが、戦後東大に「憲法研究委員会」を作り牛耳った弟子の宮澤俊義の反動ぶりには呆れてしまいます。)

美濃部

この論争からもやや乱暴ですが、社会科学系の日本の大学の学問レベルの低さはこの辺りからも感じるものがありますね。
そもそも外国の学問をそのまま日本人なりに他人よりいち早く解釈紹介してるだけで教授ズラしていたり、どうでもいいようなことをひねくりまわしている輩が何ら自らが考え生み出したものではありません(特に文学・経済・経営は入りませんね)。