なにしろ、ほんの2日前までのニーバリといえば、首位のクルイスウィクとのタイム差が4分43秒も遅れた総合4位だったわけで死に体の状態だったわけで、何もなければ総合優勝などは夢のような出来事だったはずである。

マイよ

しかし前日に起きたまさかのクルイスウィクのトラブルのおかげで、俄然チーム総力戦に持ち込み総合との差44秒の2位にまで浮上することができた。

そこで今回のアスタナ勢はまずフグルサングが集団を猛烈に引き始め、プロトンをどんどん引きちぎっていったし、続くはスカルポーニがさらに老練の技を見せつけた。

協力なアシスト陣のおかげでゴール前15kmの、アーチをくぐったあと、ニーバリは強力なアタックを行った。

1発目のアタックで首位のチャべスと4位のアレハンドロ・バルベルデ以外の選手は全て振り落とすことができた。

そしてその数百メートル先で2発目のアタックをぶちかました。
あとはマイヨ・ローザに向けて突進したわけである。

あた