「孫子の兵法」の著者である孫武の波乱の人生と、彼の兵法が用いられた激動の時代を描いた中国大河ドラマ「孫子兵法大伝」の第4話ですが、これはちょっとショッキングなお話しでした。

呉の大将軍としての地位を得たいという想いの孫武、極め付けの回となった本作でした。

ある日呉王闔閭から「先生の著作十三篇はすべて読んだが、宮中の婦人で少し軍の指揮を見せてもらうことはできるか」との無茶ぶり難題(?)を突きつけられることになるが、呉での出世と兵法家としての孫武はこれをやむなく了承した。

孫武は宮中の美女180人を集合させ、二つの部隊に分け、武器を持たせて整列させ、王の寵姫二人を各隊の隊長に任命した。

太鼓の合図で左や右を向くように命令してから「右!」と太鼓を打つと、女性たちはまったく命令など聞く耳もたずで、武具が思いなどと言い出したりして勝手気ままな態度をとるのでした。

そこでです、孫武は「命令が実行されないのは、指揮官の罪なり」と言って隊長役の2名の王妃、眉妃と皿妃二人を斬首しようとします。

あね

この意外な事態を見ていた呉王・闔閭ら居並ぶ王族たちは唖然とする。
そしてまさかそこまでするとは思ってもいなかった闔閭は慌てて孫武を止めようとするのですが。

まさに壇上で見ていた闔閭は驚いて、「孫武将軍の腕は既によくわかった。余はその二人がいないと飯もうまくないので、斬るのはやめてくれ」と止めようとしたのですが、孫武は「一たび将軍として任命を受けた以上、陣中にあっては君命でも従いかねる事がございます」と言って、なんと闔閭の寵姫を二人とも部下に命令して処刑してしまったのだ。
あまりにも厳しすぎ~!(でも、これホントの話なのかなあ?)

そして、姉の眉妃を殺された漪羅は、これで孫武への復讐心を煮えたぎらせることになってしまうのだった。

私としては、この回にはちょっと無理を感じざるを得ませんでした。