ドラマ「相棒」ではビッグヒットを驀進の俳優・水谷豊。
少年のころにTVで水谷豊を初めて見ました。バンパイアという作品で、オオカミに変身する15歳の少年・トッペイを主人公にした手塚治虫原作の異色の怪奇作品でした。
番組はテーマ音楽とともに、少年合唱団の歌で始まりました
バンパイヤー バンパイヤー ・・・・・
月の光 夜の風 忍び寄る黒い影 (誰だ!)
みるみる変わるその姿 そうだ僕はバンパイヤー (ウオォーン)
このウオォーンが、哀愁を帯びていいのです
あらすじは
ある日、トッペイと名のる少年が、アニメーション製作会社・虫プロにあらわれ、手塚治虫社長に頼みこんでお茶くみとして入社することになりました。
トッペイは、実はオオカミに変身するバンパイヤの一族で、行方不明の父を探すために上京してきたのでした。
けれども、その秘密を悪人・ロックに知られてしまい、トッペイは、ロックの悪だくみに利用されてしまいます。
一方、同じころ、これまで人間にしいたげられてきたバンパイヤ一族が、ひそかにバンパイヤ革命を起こすことを計画していました。
その革命をやめさせようとするトッペイと手塚治虫。そのバンパイヤ革命をも自分の悪だくみに利用しようとするロック、そして警察、それぞれのおもわくが入り乱れ、トッペイはしだいにおいつめられていきます。
テレビ作品では、主演の水谷豊がトッペイ役を好演しています。
1968年10月5日から1969年3月29日までフジテレビ系で全26話が放送され、実写とアニメが合成され(バンパイヤの変身シーンと変身後の動物形をアニメーションで描いている)た異色のモノクロ作品でした。
原作者である手塚治虫も実名で登場しており、水谷豊の事実上のデビュー作だそうです。