東日本大震災後4週間がすでに経ちましたが未だ復興への道のりは遠いものがあります。この時期に企業の取るべき採用活動のあり方は、「特にこれだ」と断定できるものはないでしょう。



今年の場合、上向きかけていた景気動向を見据えながら期待感を抱いていた学生も、いきなり就職活動が止まってしまったわけですから間接的な被災者に近い存在であると言えるでしょう。



今、特に大手の企業が新卒学生に対して配慮すべきこととしては


 採用中の企業は現在進行中の応募者への採用選考スケジュールの詳しい説明。

 採用時期を延期する企業は、選考予定スケジュールの早期発表。

 被災地方に居住する学生に対する特別採用枠の設定です。



この中で、ネスレ日本がかなり速く約10名の特別採用枠を発表されました。


「③被災地方学生への特別枠を設定すること」ができる企業は、まずは素晴らしい対応策と言えるでしょうが、若干の危惧すべきことは、他の地域でそれ以前に採用選考を行ってしまうのではあまり意味がないかもしれません。



というのは、今後の大震災、特に不透明な福島原発事故の規模が大きくなるようですと、ますます企業への業績影響が大きくなり、時が経つほど採用予定数が減少していく可能性も十分考えられるからです。


つまり、被災地域の学生が企業訪問などの就活が出来るようになった頃には、

採用枠が無くなっているなどということが起こってしまうかもしれません。



そこで、被災地域以外の学生には気の毒なことですが、チャンスの公平性を期するならば、全員一律に選考時期を延期するのが最も妥当なことだと考えられるわけです。

特に、全国規模で採用を行う企業へは、配慮をしてほしいことだと思います。



<特別採用枠企業情報>

http://www.breaking.jp/breakingnews/archives/2011/04/15/entry1603.html



<㈱セントメディア> http://www.saintmedia.co.jp/recruit/admission_detail_graduate01.html