44枚目
俺は君がいなくなってから
自分の精神状態をコントロール
することができなくなった
夜になると孤独に感じて
頭がパニック状態になって
物壊しまくったり
頭抱えて叫んだり
自殺しようとしたこともあった
こんな日々がずっと続いて
親が心配して
君のパパさんに相談した
コンコン
部屋をノックする音が聞こえた
俺「はい」
パパ「久しぶりやな
俺やけど入ってもえぇ?」
俺「どうぞ」
ガチャ
パパさんが入ってきた
パパ「おう久しぶり
お前こんな部屋汚いんか(笑)」
俺「毎晩暴れちゃうんで...
自分でも止めれなくて
気付いたら物壊してて...」
パパ「そっか...
俺が今日来た理由やねんけど
一昨日お母さんからな
電話もらってさ
最近のあっくんのこと
聞かせてもらってん
それでな俺思うねんけどさ
1回精神科行けへんか?」
俺「...」
パパ「いや.わかるよ
そんなとこ行きたくないの
でも今日あっくんと会ってさ
かなり痩せてるし
お母さんも心配してはるし
このままあっくんを
ほっときたくないねん
だから俺に騙されたと思って
一緒に精神科行ってみよ
俺の知り合いがやってるから
そこに行ってみよな」
俺「...わかりました」
パパ「明日迎えに来るからな」
俺「はい」
そして次の日
パパさんが迎えに来た
パパ「おはよ」
俺「おはようございます」
パパ「おう.助手席乗り」
俺「はい」
母「よろしくお願いします」
パパ「ほな息子さん
お預かりしますね」
車は病院に向けて出発した
車の中でパパさんが
こんな話をしてくれた
パパ「俺がなんであの時
断固として産むの反対やった
理由聞いてくれへんか?
こんな時に話すことちゃうし
言い訳に聞こえると思うけど
あっくんに聞いてほしい」
俺「はい.聞きます」
パパ「俺何歳やと思う?」
俺「めっちゃ若く見えますけど
40歳くらいですか?」
パパ「俺.36やねんな
だから娘が生まれたん
俺が20で嫁が18の時
俺が医大生の時やってんな
お前らみたいに
両方の親の所行って
頭下げて頼んで
でも嫁のご両親には
許してもらえんくて
結局は反対押し切って産んだ
俺の親は医者やったけど
金はそら出してくれへんから
生活費稼がなアカンし
昼は大学夜はバイト掛け持ち
ほんまに寝る時間ないし
熱出てもめまいしても
家族のために働いた
予想以上に厳しかったし
かなりきつかったんや
で医者なって
やっと十分に暮らせるだけの
金稼げるようなって
今は親の病院継いで
って感じやねんな
だから俺はお前らに
同じ苦労させたくなかってん
後こんだけ苦労して
育てた大切な娘が
16で妊娠したってことを
俺は受け入れられへんかった
俺も同じことしてんのに
親の立場になると
絶対に許せんかって...
けどお前らのこと思って
決断したことが結局は
こういうことになってもて
俺はほんま後悔してる
赤ちゃんの命を奪った
だけじゃなくて
娘も亡くしてしまって
あっくんもこういう状態に
させてしまって...涙
ほんまにごめんな
謝ることで許して貰える
ことじゃないけどごめんな
俺はあっくんまで
失いたくなくてさ
だから精神科に連れて行こ
って思ったねん」
俺「...(涙)」
パパ「ごめん
思い出せてしまったよな」
たぶん君は
君のパパさんママさんが
こんなに苦労して君を育てた
ってことを知らんまま
天国に行っちゃったよな
俺「めっちゃ苦労して育てた
大切な娘さんの命奪っちゃって
すいませんでした(涙)」
パパ「うぅん.あっくんは悪くない
むしろ最後まで娘を守ろうと
してくれたやんか
あっくんに出会えて
娘は幸せやったと思うよ
だからさ
そんな娘の大好きな
あっくんに
少しずつちょっずつ
戻るために精神科通って
前に進む練習しよ?
なっ?」
俺「は...はい(涙)」
俺はこの時パパさんの言葉聞いて
君の大好きな俺に戻るために
精神科に通おうって決めたよ
前に向いてまた進めるように
また心の底から笑いたいな
って思ったんだ
君が大きな青い空で
暖かく俺を見守ってくれてたから
こんな気持ちになれたのかな...
この日
精神科に通う日々が始まった...
つづく