ヤフオクを眺めていたら目に止まったSACDプレーヤー。同世代のDCD-1650AEとの違いが気になり、落札したもの。

発売は2005年、定価は350,000円(税抜)でした。

あれ?、右端のボタンのキャップ🔘が外れてる。

あとで探さなきゃ。


DCD-SA11はPCM信号の再生系にDCD-SA1で初めて搭載されたAdvanced AL24 Processingを搭載したことが売りの一つなのですが、このあとすぐに発売されたDCD-1650AEもこのAdvanced AL24 Processingを搭載しており、そのためか、DCD-1650AEはかなりの大ヒットとなりました。

中身を見るとこの二機種、とても良く似ています。


DCD-SA11


DCD-1650AE


Advanced AL24 Processingの回路基盤は無論、ドライブユニットやトランスも同じか? 材質は違うけど電源回路の基盤もよく似ている。一部、1650AEの方がコストを掛けてるところも。でも、オーディオ回路は流石に違うみたい。


さて肝心の音質ですが、これが全く違って、1650AEがコッテリとした音の芸術的再生の典型例なのに対し、SA11は原音再生を目指した音造りになっています。


音の芸術的再生 : 1650AE > 1500AE > 755AE > SA11 : 原音再生


755AEから順に聴いて行くと、価格が上がるに従って音の色艶や響きなどが加わって濃厚なサウンドになるので、てっきりSA11は1650AEをさらにコッテリとさせたサウンドかと思ったら左に在らず。755AEよりも更に原音再生に振った音造りでした。

これだったらヒョーロンカ先生でもきっとその違いを聴き分けられてニッコリ😊でしょう。


1650AEとは正反対な音作り。


低音域はDENON機らしく量感が有りながらも制動が効き、一方で高音域は自然に伸びて解像度も高く、スピード感もあって位相も揃っている。

これくらいの価格帯なら騒がしい店頭聴きではなくちゃんとした試聴室で聴くだろうと予想し、1650AEとの音の違いをハッキリと打ち出したように思えます。2500NEでも太刀打ち出来ません。

なるほど、これがハイエンドの音なのか!

(吉田苑さんがDCD-A110を30万円台までの歴代DENON SACDプレーヤー中最高の出来だと言ってましたが、"ホンマかいな⁈"と思って聴きもしなかったけど、今度行った時に聴かせて貰おうっと。)


ただの高額機かと思ったら、花も実もある高級機でした。

えげつないほどの音質差。

まぁ好みの問題と言われればそれまでなんだけど、それにしてもなぁ・・・。


使いこなし上の注意点はしっかりと暖機すること。出来るなら、前の日から電源ONにしてた方が良いと思います。


≪おまけ≫

キャップ 、あったーッ🤭