YAMAHAがCD-S300の後継として開発したCDプレーヤー。

ヤフオクで再生不可のジャンクとして出品されていたの見つけ、何とかなるかなと思い落札したもの。

2021年発売、定価は47,300円(税込)です。

上がCD-S303、下がCECのCD3300です。


冒頭にも書きましたが、CD-S303はYAMAHAがS300の後継機として開発、発売したエントリークラスのCDプレーヤーです。しかしながら、ほぼ同時期にミドルクラスのCD-S1000が廃盤となり、続いてつい先日、CD-S3000も生産完了となってしまったことから、現在ではCD-S303がYAMAHA唯一のCDプレーヤーとなってしまいました。


さて、早速修理に取り掛かるため天板を外します。

ご開帳〜♪

あら、スイッチング電源だわ。


前作のS300はEI型トランスでしたが、スイッチング電源に切り替わっています。これによって電源回路が随分とシンプルになっています。

また、オーディオ回路もコンパクトになっており、大きな電解コンデンサーもなくてとても素敵💓


さて故障の症状ですが、CDの再生が終わった後にピックアップが初期位置に戻らないと云うものでした。ファームウェアのバージョンを調べてみるとちょっと古かったのでYAMAHAのHPから最新版をダウンロードしてUSB端子を通じてインストールして見ましたが、症状は変わりません。仕方なくドライブユニットを交換してみると、すんなり正常に動作するようになりました。


早速、2ndシステムに繋げて試聴してみることに。


で、その音質ですが、

電源投入直後は中低音域の立ち上がりが遅く、サ行が上手く再現されず掠れることがあるので30分くらいの暖気が必要でしたが、暖気が済めば後は上から下まで位相も揃い、ややハイ上がりで明るく、音場が広く伸びやかやなサウンドを聴かせてくれます。



上級機にはない、96kHz/24bit WAV/FLACフォーマット再生に対応したUSB端子も備え、使い勝手が良い。

上級機がありながら、のちにこれ一台にすべてのレンジが任させられる。

経緯からして、例えるならF/A-18スーパーホーネットかな⁈

よく出来た機体だと思います。


2日をかけて九州を通過した台風10号も去り、今朝は朝から晴れて心地良い風が吹き抜けています。


心地良いので今日はオーディオ三昧と行きたいのですが、駐車場には台風の置き土産が・・・


掃除するかな🧹

大分のとあるハードオフで発見したCDプレーヤー。CDを認識しないジャンク品でしたが、昭和40年代男としてはジョグダイヤル付きの機器を無視する訳にはいかず、何はともあれ保護したもの。

1988年発売、定価は69,800円でした。

CDを認識しない筈なのに、動いてるよ。゚(゚´Д`゚)゚。


SL-P999は型番からして前年に発売されたSL-P990(1987年発売、定価89,800円)の後継機のようですが、内実はSL-P770(1987年発売、定価59,800)の改良モデルのようです。即ち、SL-P770の4DAC・18bit変換システムを発展させた4DAC・20bit変換システムを採用しており、肝心のDACもBB社製16bitDACのPCM56(Jランク)と同じものを搭載しています。


SL-P770ではPCM56Pの無印とJランクのコンボでしたが、流石に999ではJランクにすべて統一されています。


ピックアップドライブユニット

この時代の中級機らしく、ピックアップのスライド機構はリニアモーター式です。


2ndシステムに組み入れての試聴。

SL-P770もそうでしたが、とても解像度が高く,透明感が有ってとても美しい音を奏でます.この当時のマルチビット機は音に厚みがあり,時には低音域がブカブカな場合もありますが、本機にはそのような加飾もなく、低音域から高音域まできれいに伸びていてまとまりが良く,音の広がり感や奥行き感もしっかり再現されています.



Technicsはどうしても松下電器産業株式会社と言う家電メーカーのイメージが強く、SONYやPioneerと言ったメーカーに比べて損をしていたように思えるけど、そのサウンドは易きを求めず、普遍的で今聴いても気持ちが良い。

まだ松下翁の精神が生きていた頃の作品だと思います。