C.E.C.が2023年現在、唯一発売しているCDプレーヤー。

CD3300のその音質の良さに魅了されて以降、様々なC.E.C.製のCDプレーヤーを保護して聴いてきましたが、やはりC.E.C.製のCDプレーヤーと言えばベルトドライブ方式なのでいつかはと狙っていたもの。

2014年発売、定価は170,000円、今現在は187,000円となっています(ともに税抜き)。

なんと日本製。

発売時に高らかに日本製と謳っておきながら、のちにコソッとマレーシア製に置き換えたP社とはエラい違い。


C.E.C.はもともと中央電機株式会社と言い、レコードプレーヤー用フォノモーターをCECブランドにて生産を開始したのが始まりで、のちにレコードプレーヤーのOEMメーカーとしての地歩を次第に固めます。

1985年には第1世代のCDプレーヤーの生産開始を開始し、1995年に発売したCD2100が長岡鉄男氏のダイナミック大賞の優秀機に選出されて大ヒット。

その後、カルロス•カンダイアス氏を迎えてCD3300やAMP3300などの素晴らしい製品群をリリースしていきますが、オーディオヒョーロンカ先生らへの付け届けを怠ったがためか、総じてオーディオ広告誌では無視に等しい扱いを受けている真面目な会社です。


さて本機ですが、今現在、C.E.C.が販売している唯一のCDプレーヤーで、発売は2014年ともうすぐ10年選手となります。

しかし、2014年ともなればネットワークオーディオも広く普及してきており、COAXIALやTOSといったデジタル入力だけでなくUSB2.0も備えてD/Aコンバーターとしても使えるなど、実に多彩な機能を持ちます。もちろんC.E.C.らしく、アナログ出力にRCA端子だけでなくXLR端子も備え、デジタル出力にはCOAXIAL(RCA)とTOSLINK(角型光)の2系統を備えています。

(メーカーHPからの抜粋)


で、そろそろ試聴と行きたいところですが、それには儀式が必要です。


先ずは蓋を開け、スタビライザーを取ります。



ベルトドライブ方式ではディスクのスピンドルから離れた位置にモーターを配し、遠くからベルトでスピンドルを駆動することでモーターの振動を吸収することができ、またプーリー比を変えることによってより小さなモーターで無理なく回転させることが出来るので音楽信号を安定かつ正確に読み取り伝送する事が出来ます。


ベルトドライブ方式の弱点は、時々このゴムベルトを交換する必要があること。

CD5はその点を考慮し、誰もが簡単にベルトを交換できるよう設計されています。


CDをセットして、


スタビライザーを置きます。


そして蓋を閉めると読み込みます。

CD専用機だけあって読み込みスピードは早く、トレイの開閉を待たずに済むので"CDをセットしてスタビライザーを置いて蓋をする"一連の儀式は苦になりません。


いよいよ試聴ですが、それはまた後日に。