大分のとあるハードオフで発見したD/Aコンバーター。動作未確認とのことでしたが、本機はPHILIPSの伝説的名D/Aコンバーター: TDA1541A-S1を贅沢にも2個使いすると言う、なかなか侮れない機体なので保護することにしました。
1989年発売、定価は100,000円(税抜き)でした。


TDA1541AはPHILIPSが開発した16bitD/Aコンバーターで、80年代後半、その音の良さから名機として名高いですが、その中でもS1はシングルクラウンチップとも呼ばれ、TDA1541Aの検査工程でピックアップした特にリニアリティの優れた選抜品です。その証にチップに王冠マークが押されて高級機向けに供給されたのですが、それがD-500には贅沢にも左右独立で搭載されているのです。



うっ、美しい(*´∀`*)


で、その音質ですが、とんでもない美音系です。なんとも言えない色艶、響きが乗って、思わず宗旨替えをしたくなるほど。音の分類では音の芸術的再生の範疇に入るとは思うのですが、音の歪曲、塗り潰しがなく、もともと素材の良い新鮮なネタでそのまま握るのではなく、昆布締めでした味をつけたネタで握った寿司みたいな感じです。(博多の"桜寿司"を思い出す。)


D-500、
外観に似合わず、奏でる音ははんなりとした艶やかさを伴う。かなりやばい。