壱号機があれば,弐号機もありますよ.

その音の素晴らしさに感銘を受けもう一台欲しいと思っていたところ,Kenzoさんから“リモコンが黒いのが前期型,シルバーなのが後期型”との話しを聞き,それではとヤフオクで落としたもの.
前期型は2005年~2006年ごろ,後期型は2007年~2008年ごろでした.
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見た目はおんなじ.(当たり前か.)

後景.
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マランツ製品らしく,ビスは銅メッキされています.(本機は2008年製でした.)

底面.
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底板は一重底で,厚みもそんなにないです(1㎜ or 1.5㎜)が,底板を突き出たビス周りには怪我防止用のプラスチックがハメられており,細やかな配慮が行き届いています.

回路基板
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中身の方もこれと云って変わりはないです.

リモコン
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向かって左が前期型用(RC7001SA),右が後期型用(RC8001SA). 
一見すると後期型の方が高級っぽいですがアンプ用のリモコンキーもあり,使い勝手は前期型の方が良いように感じます. (アンプも持ってる人は後期型の方が良いのでしょうけど.)

前期型と後期型との比較試聴ですが,アンプとの接続には聴き慣れたSONYのRK-C310を用いました.
またソフトには,Suaraさんの「うたわれるもの 偽りの仮面&二人の白皇」と「星灯」のSACDハイブリッド盤を用いて,同じ曲でSACD/CD比較しながら行ってみました.

その結果,SACD/CD再生に於いて前期型と後期型との間で音質差は感じられませんでした.
一方で,SACD再生とCD再生とでははっきりとした差があり,SACDでは音の滑らかさや艶やかさに優れ,CDでは音の立ち上がりが速く躍動感に優れていると感じられました.
個人的には,SACD再生音はDAC7(SAA7350+TDA1547)を搭載するMarantzのCD-72aに特徴が良く似ていると思いましたが,SACD再生とCD再生との間に於いて音質的な優劣はないと判断いたします.

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上が前期型,下が後期型.
前期型の上にCD3300を置いたまま試聴したので,厳密には”同一条件”とは言えませんね.(-∀-`;)

SA7001弐号機
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SACDの再生音がCD-72aに近いと書いたが,本機が搭載するシーラスロジック社製24bitDAC「CS4397」は,Philipsからシーラスロジック社へ転籍したDAC開発部隊とmarantzのオーディオ開発部隊との間で音決めがされたらしい.だったら,似たような音になるのも当然か?

そういえば,古いステレオサウンド誌を読み返していたら,ステレオサウンドグランプリ2005において「20万円未満のデジタルディスクプレーヤー」部門でSA7001が3位に食い込んでいた.
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篠田氏のコメントはまさにその通りで,さらに“ハイスピード”と“躍動感”,“華麗な音色”がこれに加わる.
もっとも,1位がDENONの「DCD-1650AE」(¥150,000),2位がマランツの「SA-15S1」(150,000円),そして同投票数3位でこれまたDENONの「DCD-1500AE」が選出されているあたり,オトナの事情も垣間見えるような気がする.