XL-Z711 其ノ弐

最近，トレイのOPEN/CLOSEが引っかかるようになったため，トレイ駆動用ゴムベルトを交換することに．
1988年発売，定価は99,800円でした．
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本機は高音質化技術「K2インターフェース」を初めて搭載したCDプレーヤーで，XL-Z521と同様に16bitDAC「PCM56P-J」とディスクリート2bitDACとを組み合わせたフルタイム18bitコンビネーションDACを採用しています．　また，機体重量は12㎏におよび，非常に堅牢なボディを有しています．

天板
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天板は3㎜厚の鋼板で，オーディオ回路上面の位置にはコルクボードが貼られています．

中身
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非常に多くの物量が投入されているのが判ります．

電源部
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トランスはEI型で，ゼブラ製．　大きな4本のコンデンサーはニチコン製で，50v 2,200μF．

サーボ・コントロール回路/オーディオ回路
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左側の基盤がサーボ/コントロール回路，右側の基盤がオーディオ回路となっています．

オーディオ回路
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16bitDAC「PCM56P-J」とディスクリートの2bitDACの回路，後段のアナログ回路の配置がよく判ります．

K2インターフェース回路
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XL-Z711に搭載されたK2インターフェースでは，取り込んだCDの「0」と「1」のデジタル信号から新たにデジタル信号を生成して専用のマスタークロックで整えてD/A変換部に送り出すもので，元のデジタル信号を汚染させていたリップルやジッターの影響を取り除くことが出来ます．

CDドライブユニット
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機構的に極めてオーソドックスなものですが，さすがにXL-Z521よりはコストが掛けられています．

患部摘出．
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スピンドルモーターの左上に見えているのがトレイ開閉用ゴムベルト．
故障の原因はこれが緩んでいたためで，板ゴムから切り出したゴムベルトに交換して作業終了です．

無事にトレイが開閉できるようになりましたので，4ｔｈシステムに組み込んであらためて試聴してみることに．
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先日試聴したXL-Z521に比べ断然速い音で音場も広く，驚いたことにCD3300と比べても遜色ありません．　
これまで組んでいたAU-α607MOS Premiumとでは相性が悪かったと思われます．

近景
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トレイ上方に見えるのが「光伝送」を象徴するOPTICALINKのインジケーター．
デジタル信号を光で伝送することによってデジタルノイズを排除するが，それだけではジッターやリップルは残ってしまう．そこで，符号検出器で「0」であるか「1」であるかだけを検出し，波形生成器でジッターやリップルを含まない新たなデジタル信号を作り出すのが「K2インターフェース」の発想のすごいところ．