まずは経済的な制約です。現在編入試験が行われている大学は30校弱あったと思います。現実的にはあり得ないでしょうが、仮に全てに出願して受験する場合、一次試験に限ったとしても費用として150万円は必要になるでしょう。
それだけの金額を費やせるのはごく一部の人だと思われますので、一般的には受験校は最大10校程度でしょう。
もうひとつの制約として、試験日の重複があります。別会場、それも他県で行われる試験をハシゴして受験するのは不可能です。そのため、志望度の高い大学であっても、泣く泣く出願を見送る必要があります。
重複のパターンは①筆記どうしの重複②面接どうしの重複③筆記と面接の重複があります。
①の場合はどうしようもありません。どちらか一校を選んで出願します。
今年の例で言えば鹿児島大と滋賀医科大が重複していました。
②の場合は人によって変わってくると思います。
両方一次試験を突破する可能性はその人の学力によって上下しますし、全ての筆記で合格できると確信できる人は多くないでしょう。
両方合格できると確信できるならどちらか一校のみで良いでしょうし、「どちらか一方でも筆記で通れば御の字」という状態なら両方出願しても良いんじゃないでしょうか。
③は一番の悩みどころだと思います。今年の例で言えば、群馬大学の二次試験と山口大学の一次試験が同じ日に行われていました。どちらも定員が多く、試験の難易度も高くないので例年多くの受験生が殺到する大学です。
自分としては意外だったのですが、実際に両方出願していた人が一定数いました。その方々の言い分では、「先の大学の筆記試験の突破が見込めない場合に、もう一校チャンスを残しておける」ということです。
十分な財力のある人なら、②の場合ぐらいは重複出願しても良いかもしれません。しかし自分はそういう立場ではなかったので、受験料や交通費のキャンセル料など、1円も無駄にしたくありませんでした。
また、自分が実際に経験した③の場合、山口大学への出願は日程発表前には検討していましたが、発表後には山口を除外しました。群馬の一次不合格の場合の保険になるという考えは否定しませんが、現実的には群馬の筆記を突破できない人は山口の筆記も不合格になる可能性が高いです。
編入試験の場合、一部の大学を除いて受験生のレベルや試験の難易度はそれほど差はありませんし、試験日もそれほど離れていないので学力の上積みもそれほど見込めないからです。
もちろんヤマが当たって上手くいくこともありますし、逆に苦手な分野が多く出題されて不合格になってしまう場合もあるので、「絶対に重複出願はするな」とは言いません。
しかし経済的に限りのある私のような受験生の場合、限られた資金を最大限に活用するために、重複した場合には潔く諦めた方がダメージは少ないと思います。