口論
次女(10才)と三女(7才)が言い争っている。
僕は朝食のパンをかじりながら、それを聞いている。
貸したものを返してとか、いや、もともとは自分のものだとか、そういう諍いらしい。
そのうち口論がエスカレートしてきて、次女がむちゃくちゃなことを言い出す。
いわく、自分がここ最近風邪をひいてつらい思いをしたのは、三女のせいだとか、なんとか。
まあ、たしかに三女の風邪が次女にうつったのだが、不可抗力であろう。
口出ししたくなったが、こらえて静観する。
すると、三女もいっちょ前に反論している。
(風邪の)自分に近づいてくるのがわるいのだとか、自分は風邪でつらかったのだからその言い方はないだろうとか。
三女もずいぶん口が達者になったな、と感心。
それでも、やはり三女の分がわるく、やがて憤然として三女は立ち上がって別の部屋にいってしまった。
こちらに助けを求めてくるかと思っていたので、少し意外だった。
家のなかを気まずい沈黙が満たす。
5分か10分か、それほど時間はたっていないが、そのうち三女が「パパみて~!」と笑いながら、鬼滅の刃のマンガをもってきた。
その指でギャグシーンを示す。
なんだ、マンガ読んでたのか(笑)