娘たちのぬくもり
妻と次女(9才)がコロナにかかってしまった。
感染をふせぐために、家庭内で隔離生活中である。
妻と次女は寝室にこもり、ごはんは誰かが届ける。
妻と次女が寝室からでてくるときは、ゴム手袋をつけてものにふれる。
三女(7才)は、ママにだきつきたいー、と言っている。
クリスマスも、一緒にパーティーができなかったし、ケーキも食べていない。
でも、ささやかではあるが、僕がギターをかき鳴らして、みんなでジングルベルを歌った。
僕がコードをまちがえていたようで、「歌と伴奏があってない、歌はじょうずだった」と妻。
三女の寝かしつけは僕がしている。といっても添い寝するだけだ。
娘のぬくもりを感じながら横たわるのは、なんとも幸せなものだ。
長女(13才)も、ふだんは夜更かししているくせに、僕と三女の寝ているふとんにもぐり込んでくる。
長女と同じふとんで寝ることは、もうないかもしれないと思っていた。
僕の右側に三女のぬくもり、僕の左側に長女のぬくもり。
ふたりの静かな寝息。