昨年末に、新たに得度を受けさせて頂き、密教の世界に戻ることになりましたが、現実的には在家であり、日々働きながらの合間としては、あまり時間も無く、慌ただしい日々だけが過ぎ去りゆく中、ふと本棚の整理をしようと思い立ち、これまでの20年の間に残った密教の次第をふと手に取りました。
行法集とか、いろんな次第や資料、様々な事情で失ったものは多く、また買わないといけないな、というのは思っていましたが、何気に手に取って、パラパラとめくった星供次第。
内容にさーっと目を通しただけですが、徐々にうるっときまして、何とも言えない気持ちになりました。
ごめんなさいという感情なのか、20年という月日への後悔なのか分かりませんが、はたまたついに時が来た、という感じなのかもしれませんが、またこれからしっかりと一から身に付けないといけないな、という1つの覚悟のようなものが芽生えました。
来年は、星供をやらせて頂きます。
そして、それまでには、あらゆる修法をマスターしたいと思います。
人生は、御縁にて創られ、それに抗いつつも、立ち戻る。
しかし、密教への絶対的な確信を持てぬまま、精神世界にのめり込み、またその流れで逆に密教への確信を深めることになろうとは。
空白の20年、それは必要不可欠なものであったと、今は思います。
重々帝網なるもの、それはどこにいようとも、永遠に繋がる使命や魂の本質はいずれ明らかになることを教えて下さいます。