“最大の病はハンセン病や癌や結核などではありません。 それは誰にも必要とされず、誰にも気に留めてもらえず、すべての人から見捨てられているという孤独です。”

by マザー・テレサ

 




『死を待つ人々の家』にて(撮影許可はとってあります)

日本およびインドで、ホームレスの人たちの支援(お手伝い)をさせていただいて気が付いたのは、彼らはただ単に食事に飢えているわけではなく、自分たちに注意を払って様々なことをきいてくれる人を最も必要としているのだということです。。

 

インドでは、ほとんどのホームレスの人はあまり教育を受けておらず英語は通じません。それでも、耳を傾けてくれるボランティアに一生懸命話をしてくれます。(ただ、もし彼らの言葉を理解できれば、本当に良かったのにと今でも思います・・・)

 

日本のホームレスは物質的にはインドのホームレスより恵まれているかもしれません。

しかし、食事を配っていると、彼らもインドと同じように耳を傾けてくれる支援者に一生懸命貴重なお話をしてくれます。

そして彼らは話を聞いてくれることが何よりも嬉しいといってくれます。

 


おそらくこれがマザーの言う最大の病であり、これは途上国や先進国の特別な人だけに当てはまる訳ではありません。

自分たちの職場・学校・コミュニティなど、どこにでも当てはまることであると思います。


現実的には、特に時間に追われて生活している日本では、それらの人に耳を傾け話を聞いてあげるチャンスは少ないかもしれません。

それでも、一度周りに注意を払ってみると意外な発見があるかもしれません。

 

最も重要なことは、日本やインドでボランティアをしていて、自分が彼らを助けてやったとか、彼らは自分を必要としている、そういう気持ちを持つことは全くないということです。


その反対に、ボランティアをして結果的に気づいたことは、”自分”が彼らを必要としていて、彼らを支援することが”自分”を救うことであると痛感しました。