実は僕、巴山館長に少しだけ不満があります(笑)

極真空手の大山倍達先生は、空手バカ一代の中で「私は商売下手な空手バカだ!」という主旨の事をよく書かれていたのですが、梶原先生・真樹先生などの後押しなどもあり、結果的には極真空手を大きな組織に育てられました。

とても素晴らしい事です!

正道会館 石井館長、白蓮会館 杉原館長も同じです。

巴山館長をご存知の方もおいでと思うのですが、巴山館長も先の方々に負けずに凄い方なのです!

超人 倉本先生の猛烈な指導に唯一耐え、極真の全日本では、当時の極真のエース(空手バカ一代にも出てこられる凄い方です!)に判定で負けるも相手は次の試合を棄権し、現役選手を引退!(この時、極真館の盧山先生に全試合を通して、君の試合が一番良かったと言われたとか)、武位鍛練におきましても、ある大組織のトップの方がお忍びで指導を仰ぎに来たり、ネット等々でも視聴できますが、凄い演武をされたりと素晴らしい空手家なのです。

数年前に、「巴山猛の空手術」というDVDが発売され、そこそこの売上を上げたそうです。そこで第2弾を出しましょうという話が出版社からあったのに「自分はしゃべりが苦手だから……」と断ってしまいました。

昔は、テレビの話もあったのですが、その時も見世物にはしたくないと断られたそうです。※その頃、関西ローカルのモーレツしごき教室などの番組で、色々な団体が自流をアピールしていました。

とにかく、お金儲けとかしようという概念が無い方なのです!(笑)

もっと、前に出られたら良いのにと常々思うところです。

話は少し変わります。

僕は、あまり裕福では無い家庭で生まれました。
中学生で空手を始め、そして道場に通いたいと言うと大反対されました。
特に祖母は、あからさまに反対しました。
余り裕福な家庭ではないのと、可愛い(笑)孫が部位鍛練で右手をパンパンに腫らして帰ってくるのですから(笑)

当然、月謝など出してくれる筈がありませんでした。

それでも、当時、「空手バカ一代」とジャッキーチェン信者であった僕は、誠心館に顔を出しました。(中学校のクラブ顧問の先生が、巴山館長のお弟子さんでした縁です)

そんな僕に館長は「出世払いでいいぞ!」と言って無償で道場への入門を、許してくれたのです。
※ちなみに、僕は決して才能とか無縁の人間で、誠心館の基本動作についていけないほどでした……(笑)

他の道場の方に話を聞くと、試合場で試合の結果を報告にいった道場生に「試合はいいから、月謝早く払いなさいよ!」と怒る先生もいるとか……。(まぁ生活がありますので仕方ないかもしれませんが……(笑))

結局、僕が自分で働くようになるまで、ほぼ6年間、無償で空手を指導していただいた事になります。

たぶん、誠心館 巴山館長の元でなければ、僕は今、空手を続ける事が出来なかったとつくづく思います。

糸東流・拳道会・修己會と道場の所属先は変化しましたが、もしこの先何かの変化があったとしても、僕はずっと「巴山流空手」を極めていこうと心に決めています!

ちなみに、出世してないので、昔の月謝は払っていません(笑)

他流派の方々、気を悪くされたら申し訳ありません。

決してこの投稿に悪意はこざいません。