20090126 日本経済新聞 夕刊
介護の現場は深刻な人手不足のため事業所の縮小や休止、廃止が相次いでいる。若い世代が集まらず、年配女性のパートばかりが目立つ職場もあり、先が危ぶまれる。低賃金の長時間労働が意欲ある介護専門職を「燃え尽き症候群」にしている。
ところが、そんな窮状と対照的に若い男性が多く応募する高齢者施設もあり、人手不足の解消には賃金の問題ばかりでなく、ほかにも克服すべき課題があることを示唆している。これまで訪問したところで「人手不足」が問題になっていない職場が三カ所あった。
その一つは、関西の三つの生協の連合組織「オレンジコープ」が運営する介護事業。生協らしく牛乳や卵の産直サービスなどを実施する一方で、介護付きケア住宅や高齢者向けマンションの建設・運営を手掛ける。高齢者や障害者のグループホームも運営している。訪問医療や訪問介護の部門もある。ここでは今の仕事に行き詰まっても、幅広い選択肢があり、方向転換が可能であることが魅力だ。
二つ目はフランチャイズチェーン方式で、デイサービス事業所を全国展開している「茶話本舗」。介護保険を使わない短期の宿泊など家族のニーズにきめ細かに応えた事業計画で、この半年間で四十店舗増えた。
昨年訪問したフランチャイズ店の責任者は介護業界では十年のキャリアがあるものの、その店で働き始めてまだ三カ月。若くても責任ある立場に就けることや、ある程度の資金がたまれば、本部の支援で自分の店が持てることが人気のようだ。
最後はワタミ。同社の展開する介護事業は職種や時間を細分化した求人対応が徹底している。「未経験なので直接の仕事でなく、間接的な仕事で週四日、四時間だけ働きたい」「配膳や見守りだったら」など求職者のニーズにあわせ、限られた時間でその仕事のプロになってもらう。
外食の店長から介護付き有料老人ホームのホーム長に転身するなどの道も開かれている。介護に携わる者に全人格を求めず、施設長には人員の配置やホーム運営に専念してもらい、介護や看護はそれぞれの専門家に任せるという考え方がうまく機能していると見られる。
介護の質の向上だけでなく、介護職員にも夢や希望を与え、そのための階段を用意した職場が求められている。
(ファイナンシャルプランナー長沼 和子)
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