20081208 日本経済新聞 朝刊
株安・円高が生命保険会社の経営の重しとなっている。十月には世界的な金融危機の余波を受けて大和(やまと)生命保険が経営破綻。生保が破綻すると契約者がもらえる保険金や年金は減額される可能性が大きい。「おすすめ生命保険には入るな!」などの著書がある後田亨氏に、安全な生保選びのコツを聞いた。
――破綻しない生保をどう見分けたらいいのでしょうか。
「格付け会社が発表している財務格付けは参考になる。ただ、政府支援を受ける直前まで評価が高かった米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が経営危機に陥るとは、(格付けからは)予測できなかった」
「生命保険は長期の契約が多い。契約した保険会社が例えば十年先にどうなっているか、正直、専門家にもわからない。一般の契約者にとっては保険の入り方が重要だ」
――どんな点が重要なのでしょうか。
「保険をかける対象と期間を絞ること。子供が小さい間だけ世帯主の万が一の場合に備えて死亡保険を利用する。そんな入り方であれば、保険会社が破綻しても影響はほとんどない。過去の破綻でも掛け捨ての定期保険の減額幅は小さかった」
「逆に積み立て部分が大きい終身保険などは、過去の例では破綻したときの減額幅が大きい。変額年金保険の運用を停止した会社があるように、一定額以上の『返金』を約束している商品は、保険会社にとって負担が大きいからだ」
――そもそも自分が入っている保険がどんな商品か、忘れているケースもあります。
「自分で契約内容を説明できる商品を選ぶことが大切だ。説明を聞いてわかるだけでは不十分で、加入している保険を人に説明できて初めて商品を理解したといえる」
――生保会社が健全性を高めるためにできることはありますか。
「高コスト体質を改め原点に返るべきだ。商品を増やし規模を追いかける経営は、保険金の不払い問題にもつながり誰も幸せにしなかった。保険の神髄は掛け捨ての定期保険。特に死亡保険は収益も安定している。生保は最適化・適正化を目指していくべきだと思う」
入院費用を保障する医療保険などは貯蓄で代替できるとの見方もある。「リスクなら何でも怖いという姿勢」(後田氏)は家計の負担を増やす。リスクと保障の中身をよくみて加入したい。(G)
-----------------------------------------------
・短期海外旅行保険の比較、長期海外旅行保険の比較相談
・留学生・ワーキングホリデーの保険比較
・企業包括契約、外国人受入など
・女性向け保険サイト-乳がん、子宮筋腫等の情報も満載-
・妊婦でも加入できる医療保険。妊娠中の帝王切開にも対応!
・オリックス生命 CURE Lady(キュア・レディ)
・保険総合サイト