20081205 日本経済新聞 朝刊

財務相「財政事情厳しい、調整を」
厚労省「抑制緩和、たばこ増税で」
 来年度予算編成に向けた閣僚協議が四日、始まった。まず、中川昭一財務相は懸案が山積している社会保障予算を巡り、舛添要一厚生労働相と会談=写真。厚労相は社会保障費の二千二百億円の抑制額を圧縮するため、たばこ税増税を要求。雇用保険への国庫負担の削減に反対する考えを主張した。財務相は「財政事情は厳しい。調整をお願いしたい」と述べるにとどめた。
 一方、来年度から基礎年金の国庫負担割合を二分の一に引き上げる政府の約束を守るため、厚労相は会談の冒頭に「来年四月からやる必要がある」と強調。財務相も「検討する」と応じた。税制改革による将来の安定財源の確保を担保に、つなぎ財源を手当てする道筋を描くキックオフの会談となるはずだった。
 だが両相の協議後、麻生太郎首相が従来の発言を翻し、来年四月からの実施にこだわらない考えを表明したことで、政府公約の履行に暗雲が漂った。年金制度への不安も一段と深まりそうだ。



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