20081127 日本経済新聞 朝刊
自宅で食事を手作りすることが以前より増えた人が全体の四分の一近いことが、日経産業地域研究所の調査で明らかになった。その理由は「安くつくから」が最も多く、物価高や不況に見舞われた消費者が「内食」にシフトしていることが表れている。ただ、自宅での調理が面倒な揚げ物などは手作りがそれほど増えておらず、手近な材料を使い作りやすいもので済ませる傾向にある。
自宅で朝食や夕食など毎日の食事を手作りすることが「一年前に比べて増えた」人は二三%と調査対象者のほぼ四人に一人に及んだ。
その理由としては、「手作りするほうが家計の上で安くつく」が八五%、次いで「栄養のバランスなど健康に注意するようになった」が六七%、「冷凍食品やレトルト、総菜は安全面に心配がある」二七%などで、「安くつく」が圧倒的に多い。
手作りが「増えた」という人を年代別に見ると三十代二六%、四十代二七%など三十、四十代が多い。子育てや住宅ローンなどの負担が多く、家計を節約することを迫られている世代だからとみられる。
ただ、「手作りすることが増えた」メニューでは「焼き物」や「いため物」など、材料と調味料があれば比較的調理しやすく、調理器具もそれほど汚れないものが多い。「焼き物」は一一%、「いため物」は九%が増えたと回答しているが、油汚れのきつい「揚げ物」が増えたという人は五%どまりで、減ったという人のほうが一一%と多い。
また、手作りする頻度は「変わらない」という人が、どのメニューでも七―八割を占め、きちんとした手作りを増やすのは便利さに慣れた現代人にとっては難しそうだ。
外食産業総合調査研究センターの堀田宗徳主任研究員は「材料だけ買ってくれば手軽に作れる総菜のもとなどを使う動きはこれからも増えるだろう」と指摘する。
(詳細は「日経消費マイニング」11月号に掲載)
調査の方法 首都圏・近畿圏の二十―六十代の男女九百人を対象に九月に郵送法で実施。回収率六九・九%。
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