20081121 日本経済新聞 朝刊

自民、社会保障の財源に
 来年度税制改正で、たばこ税を一本当たり三円程度引き上げる案が二十日、自民党内で浮上した。来年度予算編成で焦点となる社会保障費の増加分を二千二百億円圧縮する計画を達成するのが狙い。ただ一箱(二十本入り)当たり六十円の値上げには喫煙者の反発も予想され、議論を呼びそうだ。
 現行の税制では一箱三百円のたばこで、国・地方合わせて約百七十五円のたばこ税が課税されている。自民党幹部は同日夜、「一本当たり三円上げると、国・地方合わせて数千億円の税収増が見込める。社会保障費に充てるほか、一部は葉たばこ農家の経営支援に充てたい」と語った。
 自民党は二十日、道路特定財源の一般財源化を巡り、暫定税率を含めた現行の税率水準を三年程度、維持する方針も固めた。麻生太郎首相は早ければ三年後に消費税率を引き上げる考えを示しており、これに合わせて自動車関係諸税の簡素化や税率を見直す。保利耕輔政調会長と津島雄二税制調査会長らが同日夕に会談して大筋合意した。
 政府は五月、来年度からの道路特定財源の一般財源化を閣議決定した。ただ、揮発油税などの道路関係諸税は道路整備に充てることを条件に徴収している。税率を維持したままでの一般財源化には異論も上がりそうだ。


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