20081101 日本経済新聞 朝刊
日銀が短期の市場金利の指標となる政策金利を引き下げたことで、銀行の普通預金金利や一部の定期預金、貸出金利にも影響が及ぶ。
直ちに下がるのは普通預金金利だ。三菱東京UFJ銀行など大手銀行は連休明け以降、普通預金金利をいまの年〇・二%から〇・一二%に下げる。普通預金は銀行の顧客にとって「出し入れ自由で財布代わり」との位置づけで銀行はなるべく金利を抑えようとする。このため、原則として政策金利変更に合わせて改定する。預入期間の短い一年物定期預金の金利も年〇・三五%などから〇・二%前後に下がる公算が大きい。預金者にとってはマイナス材料となる。
一方、これから住宅ローンなどを利用しようという人にとっては借り入れ金利の低下が期待できる。日銀の政策金利に連動し、半年ごとに適用金利を見直す変動型の住宅ローン金利は下がる見通しだ。
見直し時期は多くの銀行では四月と十月と決まっているため、実際に下がった金利が適用されるのは来年四月以降になりそうだ。ただ前倒しで適用する銀行も出てくる可能性もある。
もっとも今回の利下げ幅は〇・二%と小幅だ。家計の資産運用の面から考えると、市場が利下げを好感して株式相場が本当に底入れするかどうかが最も重要なポイントといえそうだ。
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