20080814 日本経済新聞 朝刊

 子育て中のワーキングマザーがお金をかけているものは国内・海外旅行がトップ――。日経産業地域研究所が首都圏に住む子育て女性の消費動向を調べたところ、職業をもつ女性は専業主婦に比べ、旅行のほか菓子などのし好品、外食など幅広い品目で消費意欲が高かった。
 調査では二十品目の商品・サービスで、「人よりお金をかけていると思うもの」を聞いた。子育て有職女性では国内・海外旅行を挙げた人が三一%で最も多かった。子育て専業主婦でこれを挙げた人の割合(一三%)を大幅に上回り、未婚女性の二六%、ディンクス(共働きで子供がいない)女性の二九%よりも多かった。
 特に、子育て有職女性は海外旅行の経験が多い。最近一年間で海外旅行を子供と楽しんだという人は、子育て有職女性では一九%とおよそ五人に一人いる。子育て専業主婦ではわずか六%だ。
 日ごろの仕事や育児のストレスを旅行で発散させたいという思いとともに、共働きで比較的家計に余裕があるのだろう。実際、「経済的に余裕がある」という項目に「あてはまる」と答えた人は子育て有職女性では二五%を占め、ディンクス女性の三二%よりは少ないものの、未婚女性の一四%や子育て専業主婦の一一%より一〇ポイント以上高い。
 「貯金・投資商品」にお金をかける比率も、子育て有職女性は一八%と子育て専業主婦(一〇%)の倍近い。「コーヒー、菓子などのし好品」や「外食」も働く女性の方の高さが目立つ。
 一方で、子育て専業主婦が最もお金をかけているのは「子供の習い事や教育費」(一七・三%)。子どもへの期待が有職女性以上に高く、習い事でも学習塾でも可能な限りお金をかけてあげたいという願いが、子供の教育費最優先につながっているようだ。
(詳細は「日経消費マイニング」8月号に掲載)
 調査の方法 マクロミルに依頼して、首都圏の二十五―四十五歳の女性千三十人を対象に、六月にインターネットで実施。長子が零歳から十二歳の子育て女性六百十八人のほか、未婚女性(二百六人)、ディンクス(二百六人)で集計した。





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