20080808 日本経済新聞 朝刊
楽天は生命保険事業に参入する。無認可共済から衣替えするアイリオ生命保険(東京・港)に、月内に一四・九%出資する。独自の生保商品を共同開発し、仮想商店街「楽天市場」で販売したりする。生保業界ではインターネットで生保商品を販売する新会社の設立が相次ぐ。グループで四千万人の会員を抱える楽天が参入することで、ネットと生保の融合が加速しそうだ。
楽天の子会社が運営するファンドがアイリオ生命の第三者割当増資に応じて二十億円を出資する。出資比率は議決権ベースで一四・九%にとどめるが、将来は比率を引き上げて連結対象にする可能性がある。社外役員の派遣も検討する。
楽天は代理店として生損保商品を販売している。アイリオへの出資で、販売だけでなく生保商品の開発にもかかわる。アイリオは楽天向けの専用商品を開発する方向だ。楽天は二〇〇六年にアメリカンホーム保険と提携し、ミニ保険会社の設立をめざしたが〇七年に断念していた。
アイリオ生命の前身は一九九六年に設立した無認可共済のエキスパートアライアンス。死亡、医療、がん保険などを販売し、〇八年三月期の保険料収入は約三百億円。保険業法改正による規制強化で無認可共済は存続できなくなり、一日付で生保会社の免許を取得した。
最近はネット生保が相次ぎ誕生。四月にはSBIアクサ生命保険、五月にライフネット生命保険がそれぞれ開業した。大手生保などは営業職員による対面販売が中心だが、ネット生保が拡大すれば営業体制見直しを迫られる可能性もある。
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