20080613 日本経済新聞 朝刊
渡辺喜美金融相の私的懇談会「金融市場戦略チーム」は十二日、投資促進を柱とする報告書を正式発表した。焦点の一つだった政府資産の運用改善策については、公的年金を積極的に運用するため、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の廃止を検討するよう提言した。日本版の政府系ファンド設立は結論を見送ったが、運用改善策を抜本的に見直す必要性を明記した。
報告書は昨年十一月に続く第二弾。サブプライムローン問題に端を発した世界的な金融市場の混乱は「深化・拡大する方向で推移している」と分析。「引き続き注視する必要がある」と指摘した。
海外の政府系ファンド(ソブリン・ウェルス・ファンド)の対日投資は「歓迎すべきだ」と明記した。一方、日本版政府系ファンドの設立については「慎重論もあり(結論を)まとめるまでに至らなかった」(座長の高尾義一・朝日ライフアセットマネジメント常務執行役員)という。
代わりに政府資産の運用改善策を抜本的に見直すよう提言した。年金を運用するGPIFの廃止を例示したことで、厚生労働省は反発しそうだ。海外の政府系ファンドの運用資産として一般的な外貨準備の運用については言及しなかった。
このほか「欧米の巨大複合金融機関の健全性低下や破綻は、世界で大混乱を起こしかねない」と指摘。「健全性を損なう前の危機予防が重要」として、公的資金を使った早期対応を促した。
【図・写真】12日、報告書を受け取る渡辺金融相(右)
渡辺喜美金融相の私的懇談会「金融市場戦略チーム」は十二日、投資促進を柱とする報告書を正式発表した。焦点の一つだった政府資産の運用改善策については、公的年金を積極的に運用するため、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の廃止を検討するよう提言した。日本版の政府系ファンド設立は結論を見送ったが、運用改善策を抜本的に見直す必要性を明記した。
報告書は昨年十一月に続く第二弾。サブプライムローン問題に端を発した世界的な金融市場の混乱は「深化・拡大する方向で推移している」と分析。「引き続き注視する必要がある」と指摘した。
海外の政府系ファンド(ソブリン・ウェルス・ファンド)の対日投資は「歓迎すべきだ」と明記した。一方、日本版政府系ファンドの設立については「慎重論もあり(結論を)まとめるまでに至らなかった」(座長の高尾義一・朝日ライフアセットマネジメント常務執行役員)という。
代わりに政府資産の運用改善策を抜本的に見直すよう提言した。年金を運用するGPIFの廃止を例示したことで、厚生労働省は反発しそうだ。海外の政府系ファンドの運用資産として一般的な外貨準備の運用については言及しなかった。
このほか「欧米の巨大複合金融機関の健全性低下や破綻は、世界で大混乱を起こしかねない」と指摘。「健全性を損なう前の危機予防が重要」として、公的資金を使った早期対応を促した。
【図・写真】12日、報告書を受け取る渡辺金融相(右)