20080526 日本経済新聞 朝刊

 日本生命保険の二〇〇七年度に獲得した新契約から得られる保険金の総額(新契約高)が、前年度比約四割減の約六兆五千億円にとどまったもようであることが二十五日わかった。第一生命保険、住友生命保険を下回り、三位に転落した。日生が通期で新契約高の首位を明け渡すのは戦後初とみられる。保険金の不払い問題などで、新規の顧客開拓が進まなかったことが影響した。
 新契約高は大手生保の主力商品である高額の死亡保障商品などがどれくらい売れたかを示す指標となる。大手生保は昨年、販売の主体である営業職員が不払い問題の調査などで既契約者の訪問活動に追われたため、いずれも新契約高を落とした。首位となった第一生命の新契約高は約八兆八千億円、二位の住友生命は七兆四千億円といずれも前年度比二ケタ台の落ち込みとなったもようだ。
 日生の落ち込みが大きくなったのは既契約者の訪問活動でも、顧客ニーズを踏まえ、新規の契約より死亡保障の減額や医療保険などへの転換契約を勧めたことが大きい。この結果、減額・転換契約が大幅に増え、新契約件数では百二十万件超と前年を上回った。第一生命、住友生命は契約件数ベースで約百万件と、いずれも前年実績を下回った。