20080519 日経MJ(流通新聞)
国の医療制度改革により、企業の健康保険組合などは四月からメタボリック(内臓脂肪)症候群対策として社員らの特定健診・特定保健指導の実施が義務付けられた。春の健康診断の時期を迎え、にわかに腹回りを気にし始めた方も多いのではなかろうか。
味の素によると、「一般的な人は年間約一トンの食事をする」らしい。このため、「体重が一年間で一キログラム増えたとしても誤差の範囲内のようなものだ」という。一トンのうちの一キログラムとはわずか〇・一%。しかし、この微々たる蓄積が二十―三十年も続くと、メタボの仲間入りとなる。「ちりも積もれば……」というわけだ。
少子高齢化に加え、原料高に伴う値上げなど食品業界を取り巻く環境は厳しい。さらにメタボ対策としてダイエットに励む消費者が増えれば、食品メーカーにとっては少なからず打撃になる。と思いきや、メタボ対策については逆風どころか、むしろ商機と見ているようだ。
ニチレイフーズは食生活の改善を促す冷凍食品の弁当セット「気付き食」を七月に発売するほか、食事・運動など生活改善計画の作成を支援するサービスも始めた。サントリー、日清オイリオグループ、日清製粉グループの日清フーズ(東京・千代田)は四月から共同で、糖質ゼロの発泡酒や脂肪が付きにくいなどの効果がある食用油など、三社の健康志向商品を組み合わせて店頭陳列する販促策を全国のスーパー二千店強の店頭で仕掛けている。
〇・一%の誤差に対する「やせたい」消費者ニーズをどこまでくみ取り、市場をいかに「太らせる」か。各社の腕の見せどころだ。(拓)
国の医療制度改革により、企業の健康保険組合などは四月からメタボリック(内臓脂肪)症候群対策として社員らの特定健診・特定保健指導の実施が義務付けられた。春の健康診断の時期を迎え、にわかに腹回りを気にし始めた方も多いのではなかろうか。
味の素によると、「一般的な人は年間約一トンの食事をする」らしい。このため、「体重が一年間で一キログラム増えたとしても誤差の範囲内のようなものだ」という。一トンのうちの一キログラムとはわずか〇・一%。しかし、この微々たる蓄積が二十―三十年も続くと、メタボの仲間入りとなる。「ちりも積もれば……」というわけだ。
少子高齢化に加え、原料高に伴う値上げなど食品業界を取り巻く環境は厳しい。さらにメタボ対策としてダイエットに励む消費者が増えれば、食品メーカーにとっては少なからず打撃になる。と思いきや、メタボ対策については逆風どころか、むしろ商機と見ているようだ。
ニチレイフーズは食生活の改善を促す冷凍食品の弁当セット「気付き食」を七月に発売するほか、食事・運動など生活改善計画の作成を支援するサービスも始めた。サントリー、日清オイリオグループ、日清製粉グループの日清フーズ(東京・千代田)は四月から共同で、糖質ゼロの発泡酒や脂肪が付きにくいなどの効果がある食用油など、三社の健康志向商品を組み合わせて店頭陳列する販促策を全国のスーパー二千店強の店頭で仕掛けている。
〇・一%の誤差に対する「やせたい」消費者ニーズをどこまでくみ取り、市場をいかに「太らせる」か。各社の腕の見せどころだ。(拓)