20080412 日本経済新聞 朝刊

 フランスの保険会社、アクサのアンリ・ドカストル会長兼最高経営責任者(CEO)は日本経済新聞との会見で「日本市場での地位を高めるため、あらゆる可能性を視野に入れている」と語った。M&A(合併・買収)も含めた日本での事業拡大に意欲を示した。
 ドカストル会長はフィヨン仏首相に同行して来日した。日本市場の将来性については「大きな成長は期待できないが、昨年末の銀行窓口販売の全面解禁などがきっかけとなり、市場シェアが大幅に変動することはありうる」と語った。
 アクサは日本ですでに生損保事業を手掛けているほか、今月からSBIホールディングスと組み、インターネットで生保商品を販売する新しい保険会社も始めている。
 ドカストル会長は日本事業の足場をさらに広げるために「個別事業の業務提携やM&Aも選択肢で、機会があれば検討していく」と表明した。
 米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に端を発する世界的な金融危機については「(時価評価による)資産価値の急激な低下を受け、銀行が資産売却を進めている。これがさらに株価の低迷を呼ぶ悪循環を起こしている」と分析した。「個人消費にも影響が広がる可能性がある」として、事態収束には時間がかかるとの認識を示した。


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