20080328 日本経済新聞 朝刊




 社会保険庁は二十七日、年金記録漏れを注意喚起する「ねんきん特別便」において、他人の記録を記載するなど間違った内容を一万九千八百二十七人に発送したと発表した。記録の入った磁気テープを編集・印刷する過程でミスが発生した。正しい内容は二十八日に送り直す。国民の批判が強まりそうだ。



 社保庁は「宙に浮いた年金記録」の照合作業で記録漏れが見つかった千三十万人に記録の確認を促すねんきん特別便を二十一日までに送付。間違いがあったのは十九日に発送した二百八十万通のうち遺族年金受給者に送ったもの。加入記録欄に加入者の記録と別の人の記録が併記されていたのが九千九百九件、空欄になっていたのが九千九百十八件あった。



 社保庁は印刷会社に別々の記録の入った磁気テープ三本を渡したが同社がこのデータを一括でコンピューターに取り込み編集したことでミスが発生したという。一万九千八百二十七人に対しては正しいねんきん特別便とおわびを送る。追加でかかる費用は約五百万円。




 社会保険庁は三十一日午後六時に年金記録の問い合わせに応じてきたフリーダイヤル「ねんきんあんしんダイヤル」を廃止する。ねんきん特別便の全加入者・受給者通知が始まるため。四月以降の相談は「ねんきん特別便専用ダイヤル」(0570・058・555)で受け付ける。



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