20080325 日本経済新聞 朝刊




 企業向け福利厚生代行のリロ・ホールディングは四月、少額短期保険(ミニ保険)に参入する。企業が従業員に支払う見舞金を保険で賄う「弔慰見舞金保険」を販売する。地震保険やペット保険など個人向けのミニ保険を扱う業者は増えるが、法人向けサービスは珍しい。従業員の福利厚生を手厚くして人材確保につなげたい中小零細企業などに提案、三年で二千社の顧客を開拓する。



 リロが販売する「弔慰見舞金保険」は死亡や入院、家屋損害などに対して企業から従業員に支払われる弔慰見舞金を保険金として給付する。生保・損保両分野にまたがる広い範囲を保障できる。



 企業側は生保・損保会社とそれぞれ契約する手間が省けるほか、保険料が割安に抑えられる。従業員一人あたり月額三百円程度の予算でも対応できるという。従業員数が少なく団体保険に加入しづらい中小零細企業が個別に利用しやすい。



 中小企業の多くは大手並みの福利厚生制度が整備できず、人材不足の一因とされている。リロは社員向けサービスの一環としての需要が旺盛とみている。見舞金保険の需要動向をみて、今後は中小企業の従業員個人を対象とした保険商品も開発する方針。



 ミニ保険とは最低資本金が保険会社の百分の一の一千万円で済むなど参入条件が緩やかなのが特徴。保険金額が一千万円以下であることや保険期間が一―二年に設定されるなど制限があるが、生保と損保を兼営することができる。二〇〇六年四月の保険業法改正で認められ、それまで無認可で営業していた共済会社が相次ぎ移行している。



 同社は参入に向けて事業会社のリロ少額短期保険(東京・新宿)を設立し事業化の準備を進めてきた。主力の留守宅管理や福利厚生代行の顧客企業を中心に利用を提案していく。

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