『骨髄穿刺(こつずいせんし)』と言います。
また、骨の一部を削り取り骨髄の状態を検査するのが
『骨髄生検(こつずいせいけん)』です。
血液成分は骨髄でつくられています。
通常の血液検査は骨髄でつくられた血球成分が血管内に出てきてからの状態を見ています。
赤血球や白血球、血小板の数、形態異常などを詳しく検査するためには、血液のつくられている骨髄の状態を調べる必要があるのです。
採取した検体は、顕微鏡で詳しく検査します。
また、一部は染色体検査や特殊な検査を行うこともあり、後に検査しなおすために保存しておくこともあるそうです。
【2012年11月29日(木)】
とうとう『骨髄穿刺』の日がやってきました。
10数年前に『鼠径ヘルニア』の手術をした際、脊髄に麻酔の注射を打たれたのを覚えています。
たしかあの時は、脊髄へ麻酔を行う前に準備のための麻酔を注射しました。
それくらい痛い注射なのです。
※実際は注射のときよりも、すべての麻酔が切れた後が痛かった記憶があります。
病室に呼ばれるとズボンとパンツを下げてうつ伏せになって待機します。
「服を汚さないように布をかけますね」と看護師さん。
「えっ?そんなに飛び散ったりするの?」という疑問で恐ろしい妄想が膨らむボク。
そして、担当医師の登場。
「お待たせしました。骨髄穿刺をするための麻酔を、まず注射します。ちょっとチクッとしますよ」と優しい声が聞こえる。
アルコール消毒をされて、注射の場所を確認します。
どうやら臀部に近い腰骨の出っ張った左側の場所がロックオンされたようです(笑)。
高まる緊張感!
ボクはなるだけ腰ではない別の部位に意識を集中します。
「なるべく気持ちよかった記憶を呼び起こそう!」と必死に記憶をたどるのですが、なかなか都合よく快楽の記憶なんて呼び起せません……。
チクリ……。
キタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~ー!!!!、腰に小さな針が刺される感覚。
「ぃてっ……!」ついついケツに力が入ってしまいます(笑)。
麻酔はすぐに終わり、だんだんとしびれてくるのが分かります。
「痛かったですか?」と先生。
「あ、ダイジョーブです」と強がりのオイラ。
「では、さっそく注射をしますね。ちょっとだけグーッと押されるような感覚がすると思います」
という声が聞こえると臆病者のオイラは、しっかりと握り拳を握って歯を食いしばってます。
(額には、へんな汗がタラタラとながれてきました)
グーーーッと腰骨を押される感覚が続きます。
そして、一度だけチクリと刺されるような感じがありました。
「はい。お疲れ様です。一回目が終わりました」先生
「えっ、まだ2回目があるの???」オイラの心の声
2回目に入る前に突然ナースが顔の前に現れる。
「ジウージョさん、痛かったでしょ。大丈夫ですか?」と声をかけられる。
正直に「痛くて泣きそうです」と言えず、「ダイジョーブです」と顔を引きつらせながら必死に答えました。
※後で冷静になってから気づいたのですが、このナースさん決して「がんばってください!」とか「がんばりましょう!」という声掛けをしていないのです。
あくまでも患者の気持ちに寄り添うような「痛かったですか?」とか「大丈夫ですか?」という言葉を選んでいるあたりがスゴイです。
そして、2回目の注射。
今回はグーーーッと押される感覚のみ。
終わってみると想定の範囲内の痛みだったことに胸をなでおろした。
(骨髄穿刺前に映画『アウトレイジ』を見ていたのですが、あの映画を見る方が骨髄穿刺よりも痛かったです。)
骨髄穿刺が終わると、注射をした部分を圧迫して仰向けになり、30分程度安静にするようにと指示がありました。
その間、何度も体温と血圧、血中酸素濃度の確認がありました。
注射直後は、なぜか体温が35度くらいに下がってました。
(それぐらい血の気が引いたということなのでしょうか)
数分おきに体温を測ると、少しずつ体温が上がっていくのが分かりました。
ちなみに血圧は、注射直後も以上はなかったそうです。
既定の30分間が経過しました。
注射したところからの出血もなく、その他にも異常がなかったため
無事検査を終了しました。
これで当面の検査をひと通り終えたことになるのかな。
来週からは、いよいよ治療のための入院生活が始まります。
……と思っていたら、病院内にノロウイルスが蔓延しているため入院日を若干遅らせるかも…という新たな情報も入ってきました。
さてさて、入院はいつからになるのかな?