JRの駅の近くに《奇跡のラーメン店》があるという情報をつかんだボクは、そのラーメン店を探すため《渡瀬駅》にやってきた。
【JR渡瀬駅 正面】
![駅](https://stat.ameba.jp/user_images/20120229/05/vagabond6343/7e/6d/j/t02200164_0800059811822736698.jpg?caw=800)
そのラーメン店は、JR渡瀬駅の正面口を出て50mほど歩き、路地を右に入ったところにあるという…。
【ラーメン店 正面】
そのラーメン店は、そこに店があることを知らないとスルーしてしまいそうなくらい慎ましく立っていた。
【店名は請来軒(ちんらいけん)】
とりあえず、ラーメンと小めしを注文してみた。
《奇跡のラーメン》を待つボクの期待は最高に高まった!
じゃーん!
あれっ、ピンボケ?
もしかして、普通のラーメン?
ラーメンだけをアップで撮影してみる…
じゃじゃーーーん!
どう見ても、普通のラーメンだ。
落胆を隠せないボク。
しかたなく、麺がのびないうちにラーメンを食べる。
食べてみると、スープは濃厚で麺にもコシがあり、そこそこ味は美味しかった。
無事完食し、勘定を済ませる。
店を出ようと、反転して見つけた壁の張り紙に釘付けになる!
「ラーメン店を開きたい方、作り方教えます」とある。
ラーメンの味って、秘伝のものじゃないの?
そういえば昔読んだロバート・キヨサキさんの《金持ち父さん 貧乏父さん》の一節を思い出した。
『欲しいものを誰かに与えれば、それが増えて返ってくる』
このラーメン店の主人は、自分の店の味を秘密にすることではなく、人に教えることでさらに上を目指しているのではないだろうか。
情報のアウトプットが、良質のインプットには不可欠であるということも店主は知っているに違いない。
この店の店主の心意気に感銘を受け、「ごちそうさまでした」と頭を下げる。
まさに《奇跡のラーメン店》だった。
今度来るときは、ラーメンのつくり方を教えてもらおう。
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