第386回「2月に小春日和?」 | 社長備忘録

社長備忘録

かくすればかくなるものと知りながら やむにやまれぬ大和魂

2月22日(月) 今朝のスピーチは横田常務で、内容は「間違いやすい日本語」についてでした。
 
昨日、今日と気温が20℃を超え、5月中旬の暖かさになっています。このような冬の暖かい日を「小春日和」と呼ぶ人がいますが、これは間違った表現になります。
 
「小春」とは、旧暦10月の別名で新暦の11月から12月初め頃になり、「小春日和」の意味は、「晩秋から初冬の頃の穏やかで暖かな天気」となり、春の暖かい日には使いません。

この勘違いをする人はたくさんいて、文化庁の平成26年度の「国語に関する世論調査」によると、日本人の4割が「小春」を「春先の頃」と認識している結果があります。

他にも間違った意味で使われていたり、間違った意味で解釈されていたりする言葉は少なくありません。

例えば、「檄(げき)を飛ばす」。本来は「自分の主張や考えを広く人々に知らしめて同意を求めること」を意味しますが、「元気のない人に頑張れと励ます」という意味で用いられることが多く見られます。

また、「敷居が高い」では、「不義理や面目のないことがあって、その人の家に行きにくい」が本来の意味ですが、「高級だったり格が高かったり思えて、その家・店に入りにくい」という意味の方が多くの人に認識されていて、広辞苑第7版には、この意味が追加されています。

このように、元々の意味と違っていても、伝達が成立していれば、正しい意味として変化することもあります。

最近では、SNSの影響もあり、「日本語が乱れている」とか「言葉は時代と共に変化する」とか言う人もいますが、日頃から読書や新聞、ニュースなどで、正しい日本語に触れる機会を増やして、言葉の使い方に気をつけたいと思います。

以上、ありがとうございました。