師走の匂い
お久しぶりです今晩は。
一休さんも吃驚な
奇行坊主こと
biomechanicmanです。
今日は講釈は垂れません。
寒い季節になり
坊主共が忙しくなり始める今日この頃のよしなし事を
タラタラと綴っていこうかと思います。
寒い季節と言うのは
我々坊主にとっては大変忙しい時期になります。
寒いと人間という生き物は淋しくなるらしく
特に年を取るとそれが顕著に現れる様です。
何でもない日にお呼び出しを受けたり
月命日の日に御参りに行ったら
おいとまするタイミングを頂けなかったり
普段月命日には呼ばない方からのお呼び出しがあったり…
更に
寒くなってきますと
お亡くなりになられる方も増えてきます。
特に多いのが
お風呂場での溺死なんですが
どうも年を取ると
皮膚体感温度が鈍くなる様で
十分暖まっているのに気付かずに逆上せて
そのまま溺死してしまうそうです。
そういった方は
独居老人が多く
知り合いの伝で
お葬式を依頼されたり
と言うことも珍しくありません。
そんなこんなで
寒い季節と言うのは
大晦日や新年の準備と相俟って
正に師走といった感じで
方々走り回ります。
ワタクシが「師」かどうかは
甚だ疑問ではございますけどね。
さてさて
前置きが長くなりましたが
ワタクシ自分で寺を持つまでは
どこかのお寺の日雇い坊主をやっておりました。
現代風に言えば
フリーランスの坊主、でしょうか?
しかも
他にも職を持った状態で、です。
なもので、ワタクシを雇う人達は
ワタクシの「仕事の技術」に
お給金を出してくれておりました。
お経が綺麗
太鼓や祈祷が上手
仏教に関する知識が輪をかけて豊富
滅多に使わない法要の儀式を知っている、などなど。
故に重宝されていたみたいなんですが
殊自分の寺を持ってからというもの
それらは全く役に立ちません。
それこそ精々
交流のあるお寺の法要に呼ばれた時に使うくらいです。
ソレより何より
お呼びしてくれる方々が求めている一番の事は
法事の後の世間話の様です。
仕事柄お年寄りが多いせいか
会話を求められます。
ワタクシを知っている方は
会話得意じゃん!
と思われる方もいるかと思いますが
お年寄りの会話のツボというのは
なかなかに探り辛うございます。
まして会話の主な内容は
足腰が痛い
孫の話
嫁の愚痴
などなど
若干二十代のワタクシには
到底解りようのない話なんでございます。
それでも解らないなりに会話をして
おいとまする段になると
皆さんニコニコして
しかも凄く腰低く
見送って下さります
そして皆さん必ずおっしゃるのが
「来月もおまちしてます」
「これからも宜しくお願いします」
「跡を継いだのが和尚さんで良かった」
なんです。
非常に勿体無く
ありがたい言葉なんですが
同時に途轍もないプレッシャーです。
経典や仏像の意味を説いてる方が
よっぽど簡単だと
改めて考える今日この頃であります。
Android携帯からの投稿
一休さんも吃驚な
奇行坊主こと
biomechanicmanです。
今日は講釈は垂れません。
寒い季節になり
坊主共が忙しくなり始める今日この頃のよしなし事を
タラタラと綴っていこうかと思います。
寒い季節と言うのは
我々坊主にとっては大変忙しい時期になります。
寒いと人間という生き物は淋しくなるらしく
特に年を取るとそれが顕著に現れる様です。
何でもない日にお呼び出しを受けたり
月命日の日に御参りに行ったら
おいとまするタイミングを頂けなかったり
普段月命日には呼ばない方からのお呼び出しがあったり…
更に
寒くなってきますと
お亡くなりになられる方も増えてきます。
特に多いのが
お風呂場での溺死なんですが
どうも年を取ると
皮膚体感温度が鈍くなる様で
十分暖まっているのに気付かずに逆上せて
そのまま溺死してしまうそうです。
そういった方は
独居老人が多く
知り合いの伝で
お葬式を依頼されたり
と言うことも珍しくありません。
そんなこんなで
寒い季節と言うのは
大晦日や新年の準備と相俟って
正に師走といった感じで
方々走り回ります。
ワタクシが「師」かどうかは
甚だ疑問ではございますけどね。
さてさて
前置きが長くなりましたが
ワタクシ自分で寺を持つまでは
どこかのお寺の日雇い坊主をやっておりました。
現代風に言えば
フリーランスの坊主、でしょうか?
しかも
他にも職を持った状態で、です。
なもので、ワタクシを雇う人達は
ワタクシの「仕事の技術」に
お給金を出してくれておりました。
お経が綺麗
太鼓や祈祷が上手
仏教に関する知識が輪をかけて豊富
滅多に使わない法要の儀式を知っている、などなど。
故に重宝されていたみたいなんですが
殊自分の寺を持ってからというもの
それらは全く役に立ちません。
それこそ精々
交流のあるお寺の法要に呼ばれた時に使うくらいです。
ソレより何より
お呼びしてくれる方々が求めている一番の事は
法事の後の世間話の様です。
仕事柄お年寄りが多いせいか
会話を求められます。
ワタクシを知っている方は
会話得意じゃん!
と思われる方もいるかと思いますが
お年寄りの会話のツボというのは
なかなかに探り辛うございます。
まして会話の主な内容は
足腰が痛い
孫の話
嫁の愚痴
などなど
若干二十代のワタクシには
到底解りようのない話なんでございます。
それでも解らないなりに会話をして
おいとまする段になると
皆さんニコニコして
しかも凄く腰低く
見送って下さります
そして皆さん必ずおっしゃるのが
「来月もおまちしてます」
「これからも宜しくお願いします」
「跡を継いだのが和尚さんで良かった」
なんです。
非常に勿体無く
ありがたい言葉なんですが
同時に途轍もないプレッシャーです。
経典や仏像の意味を説いてる方が
よっぽど簡単だと
改めて考える今日この頃であります。
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星
皆様こんちは
ん?
こんばんはですかね?
兎も角
久々の更新でございます。
というのも
最近昼は外回り
夜は事務作業と
何やかんやとバタバタしておりましたもので…
いやはや面目ない。
さて
今回のお題は
ワタクシが夜な夜な行っていた事務作業に関係したお話にしようかと存じます。
ワタクシ一体何の作業をしていたかと申しますと
2月に「星祭り」というイベントがあるので
それに使うお札、お守りを作っていたわけでございます。
で、星祭りとはなんぞや?
という話になるわけですが
星祭りとは
生まれ年で決まっている
北斗七星に因んだ宿星を祭るイベントでございます。
宿星によってその年の吉凶が違うので
宿星ごとに違ったお札を作るわけでございます。
さてさて
皆様
自分の宿星、知りたくないですか?
今回は星祭りの由来云々は抜きにして
皆さんの宿星と
その特性について書いていこうかと思います。
たまにはこういう占いめいたのもいいでしょ?
え?
興味ない?
もぅ、そんな事言わないで、ね?
ではでは
子年生まれ
「貪狼星」(とんろうせい)
欲望、好色を司る星。
別名「すけべ星」←コレはワタクシが考えました。
現実的実戦家タイプが多いです。
豪胆な性格で大財を得る力を持っています。
ただ、欲深いので
そのせいで失敗をする可能性もあります。
丑年生まれ
「巨門星」(こもんせい)
弁舌、弁論を司る星。
別名「喋り星」(別名部分は以下同文)
勇敢で堂々としているので
大物の素質があります。
仁に厚く人に頼られますが
執着心が強いのが玉に瑕。
寅年生まれ
「禄存星」(ろくぞんせい)
財産と寿命を司る星。
別名「他力本願星」
何だか得体の知れない力(仏教的に言うと神仏)に護られる
他力本願な宿星です。
得体の知れない力には
禍を撥ね退ける威力もあります。
更に福を得る力もあります。
でも、実力ではありません。
勘違いに要注意。
卯年生まれ
「文曲星」(もんごくせい)
学問と芸術を司る星。
別名「オタク星」
学芸で名を成す力があります。
また、知恵に富み頭がよい傾向があります。
頭がよいので
振る舞いが優雅です。
でも
小心者で、すぐにチキる傾向があります。
文武の「武」の方には向いていないようです。
辰年生まれ
「廉貞星」(れんじょうせい)
権威と勝負事を司る星。
別名「関西人星」
礼儀正しく正直者です。
真面目にコツコツ働けば
大成も失敗もしない
ほのぼのとした幸せな一生を送れる傾向があります。
しかし策を弄して悪事を働きやすい性格です。
でも正直者なので
すぐバレます。
悪い事にまでオチをつけないように気をつけましょう。
巳年生まれ
「武曲星」(ぶこくせい)
権力と財を司る星。
別名「政治家星」
情に厚い傾向があります。
人情絡みで財を得て成功するタイプの宿星です。
また、武才があり、スポーツや武道も得意です。
しかし
オツムの方は今一つです。
午年生まれ
「破軍星」(はぐんせい)
変動と禍福を司る星。
別名「ブレ星」
威厳があり、人の師となる素質があります。
大成すれば巨富を得
失敗すればすべてを失う
そんなブレ幅の大きな宿星です。
ちなみに、ものすんごい負けず嫌いです。
未年生まれ
「武曲星」
申年生まれ
「廉貞星」
酉年生まれ
「文曲星」
戌年生まれ
「禄存星」
亥年生まれ
「巨門星」
です。
まぁ
占いなんて
当たるも八卦
当たらぬも八卦です。
兎も角
もっと詳しく、という方は
毎度お馴染み
明見寺までお運びください。
では
今回はこの辺で。
北斗七星と本命星
死兆星は宿星には含まれておりません。
Android携帯からの投稿
ん?
こんばんはですかね?
兎も角
久々の更新でございます。
というのも
最近昼は外回り
夜は事務作業と
何やかんやとバタバタしておりましたもので…
いやはや面目ない。
さて
今回のお題は
ワタクシが夜な夜な行っていた事務作業に関係したお話にしようかと存じます。
ワタクシ一体何の作業をしていたかと申しますと
2月に「星祭り」というイベントがあるので
それに使うお札、お守りを作っていたわけでございます。
で、星祭りとはなんぞや?
という話になるわけですが
星祭りとは
生まれ年で決まっている
北斗七星に因んだ宿星を祭るイベントでございます。
宿星によってその年の吉凶が違うので
宿星ごとに違ったお札を作るわけでございます。
さてさて
皆様
自分の宿星、知りたくないですか?
今回は星祭りの由来云々は抜きにして
皆さんの宿星と
その特性について書いていこうかと思います。
たまにはこういう占いめいたのもいいでしょ?
え?
興味ない?
もぅ、そんな事言わないで、ね?
ではでは
子年生まれ
「貪狼星」(とんろうせい)
欲望、好色を司る星。
別名「すけべ星」←コレはワタクシが考えました。
現実的実戦家タイプが多いです。
豪胆な性格で大財を得る力を持っています。
ただ、欲深いので
そのせいで失敗をする可能性もあります。
丑年生まれ
「巨門星」(こもんせい)
弁舌、弁論を司る星。
別名「喋り星」(別名部分は以下同文)
勇敢で堂々としているので
大物の素質があります。
仁に厚く人に頼られますが
執着心が強いのが玉に瑕。
寅年生まれ
「禄存星」(ろくぞんせい)
財産と寿命を司る星。
別名「他力本願星」
何だか得体の知れない力(仏教的に言うと神仏)に護られる
他力本願な宿星です。
得体の知れない力には
禍を撥ね退ける威力もあります。
更に福を得る力もあります。
でも、実力ではありません。
勘違いに要注意。
卯年生まれ
「文曲星」(もんごくせい)
学問と芸術を司る星。
別名「オタク星」
学芸で名を成す力があります。
また、知恵に富み頭がよい傾向があります。
頭がよいので
振る舞いが優雅です。
でも
小心者で、すぐにチキる傾向があります。
文武の「武」の方には向いていないようです。
辰年生まれ
「廉貞星」(れんじょうせい)
権威と勝負事を司る星。
別名「関西人星」
礼儀正しく正直者です。
真面目にコツコツ働けば
大成も失敗もしない
ほのぼのとした幸せな一生を送れる傾向があります。
しかし策を弄して悪事を働きやすい性格です。
でも正直者なので
すぐバレます。
悪い事にまでオチをつけないように気をつけましょう。
巳年生まれ
「武曲星」(ぶこくせい)
権力と財を司る星。
別名「政治家星」
情に厚い傾向があります。
人情絡みで財を得て成功するタイプの宿星です。
また、武才があり、スポーツや武道も得意です。
しかし
オツムの方は今一つです。
午年生まれ
「破軍星」(はぐんせい)
変動と禍福を司る星。
別名「ブレ星」
威厳があり、人の師となる素質があります。
大成すれば巨富を得
失敗すればすべてを失う
そんなブレ幅の大きな宿星です。
ちなみに、ものすんごい負けず嫌いです。
未年生まれ
「武曲星」
申年生まれ
「廉貞星」
酉年生まれ
「文曲星」
戌年生まれ
「禄存星」
亥年生まれ
「巨門星」
です。
まぁ
占いなんて
当たるも八卦
当たらぬも八卦です。
兎も角
もっと詳しく、という方は
毎度お馴染み
明見寺までお運びください。
では
今回はこの辺で。
北斗七星と本命星
死兆星は宿星には含まれておりません。
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暑さ寒さも彼岸まで
皆さんごきげんようございます。
今日は遅ればせながら
お彼岸について講釈垂れようと思います。
皆さんからしての
お寺&仏教関係のメジャー行事って
一体何でしょうか?
ワタクシ坊主なので、カタギの皆様とは
意識のズレがあるかと思いますが
そこのところは少々ご容赦頂くとして
・お通夜
・葬式
・お盆
・回忌
・お彼岸
こんなところではないでしょうか?
さて今回は時期も時期という事で
前述の通りお彼岸についてなんですが
メジャー行事(少なくとも存在はわかりますよね?)な割に、どんな行事なのか知られておりません。
なので
何で春秋二回なのか?
具体的に何の行事なのか?
そんなこんなをお話しますね。
そもそも彼岸と言うのは、迷いを脱した悟りの世界の事なんでございます。
それに対して迷いの世界を此岸(しがん)と呼びます。
それがいつしか
悟り→成仏→死ぬ。
迷い→成仏してない→生きてる。
という風に考えられ
ニュアンスが似ている
あの世とこの世
という意味に変化しました。
そして
人が死んだら行くところは極楽ですよね?(※ここで地獄について突っ込まないように!)
極楽というのは
正式には西方極楽浄土といって
阿弥陀如来が司る西の仏国なわけなのです。
で、ココからが肝心なんですが
お彼岸の日は
春分の日と秋分の日の前後ですよね?
この二つの日は
太陽が真東から上って
真西に沈む日なんですよ。
太陽が西に沈む
つまり
極楽に日が沈む日に
行事を行う訳です。
極楽に日が沈む日に行事をするって事はつまり
先に逝った先祖の霊位に感謝したりするって事で
お彼岸は具体的には
先祖供養の行事なんですよ
ただ
先祖供養という考え方は
もともと仏教には無かった考え方で
お彼岸の行事は
日本独特のモノなんです。
さてさて
余談timeといきましょうか。
え?
聞きたくない?
まあまあそんなこと言わずに。ね?
彼岸花ってありますよね?
秋彼岸の頃に
突然咲き出すアイツです。
彼岸花の別名は曼珠沙華といいますよね?
何でかご存知ですか?
実は
曼珠沙華っていう言葉は
サンスクリット語の音写なんですよ
サンスクリット語では
「マンジューシャカ」といいます。
じゃあ、あの花はインド原産なのか?
というと
そうじゃないんですね。
「マンジューシャカ」という花は
古代インドのブッディストが生み出した、天上に咲く想像上の花のことなんですよ。
ちなみにギリシャ神話かなんかの
アンブロシアとは関係ありません。
アンブロシアは和名をブタクサ(豚草)といって、全くの別物です。
話が逸れましたが
そのマンジューシャカが天上の花である事が
彼岸花がちょうどお彼岸の頃に咲くことから
彼岸花→マンジューシャカ→曼珠沙華
になった訳です。
ちなみに曼珠沙華
墓場に咲いたり、毒があったりすることから
死人花、幽霊花なんてカワイソウなあだ名が付けられてますが
墓場に咲くのは
人が植えたからです。
彼岸花は球根植物なので
種子を飛ばして増えることはありません
だから昔から人が住んだことのない無人の山奥なんかには
彼岸花はありません。
じゃあ何故植えたのか?
それは、飢饉の際の食料品としてです。
彼岸花の毒は
水に晒すと抜けてしまうので
無毒になった球根や根を食用にします。
墓場に植えて、カワイソウなあだ名を付けることによって
緊急時以外に誰かが食べちゃうのを防いだわけですね。
ちなみにマンジューシャカは
白い花らしく、彼岸花とはかなり懸け離れております。
が
九州地方には
白い彼岸花の品種があり
まさにリアルマンジューシャカを見ることができます。
ですので是非
九州は長崎県佐世保市の
明見寺までお越し下さい!
では
今回はこの辺で。
赤い彼岸花。
白いのはもう目も当てられない状態だったので
写しませんでした。
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今日は遅ればせながら
お彼岸について講釈垂れようと思います。
皆さんからしての
お寺&仏教関係のメジャー行事って
一体何でしょうか?
ワタクシ坊主なので、カタギの皆様とは
意識のズレがあるかと思いますが
そこのところは少々ご容赦頂くとして
・お通夜
・葬式
・お盆
・回忌
・お彼岸
こんなところではないでしょうか?
さて今回は時期も時期という事で
前述の通りお彼岸についてなんですが
メジャー行事(少なくとも存在はわかりますよね?)な割に、どんな行事なのか知られておりません。
なので
何で春秋二回なのか?
具体的に何の行事なのか?
そんなこんなをお話しますね。
そもそも彼岸と言うのは、迷いを脱した悟りの世界の事なんでございます。
それに対して迷いの世界を此岸(しがん)と呼びます。
それがいつしか
悟り→成仏→死ぬ。
迷い→成仏してない→生きてる。
という風に考えられ
ニュアンスが似ている
あの世とこの世
という意味に変化しました。
そして
人が死んだら行くところは極楽ですよね?(※ここで地獄について突っ込まないように!)
極楽というのは
正式には西方極楽浄土といって
阿弥陀如来が司る西の仏国なわけなのです。
で、ココからが肝心なんですが
お彼岸の日は
春分の日と秋分の日の前後ですよね?
この二つの日は
太陽が真東から上って
真西に沈む日なんですよ。
太陽が西に沈む
つまり
極楽に日が沈む日に
行事を行う訳です。
極楽に日が沈む日に行事をするって事はつまり
先に逝った先祖の霊位に感謝したりするって事で
お彼岸は具体的には
先祖供養の行事なんですよ
ただ
先祖供養という考え方は
もともと仏教には無かった考え方で
お彼岸の行事は
日本独特のモノなんです。
さてさて
余談timeといきましょうか。
え?
聞きたくない?
まあまあそんなこと言わずに。ね?
彼岸花ってありますよね?
秋彼岸の頃に
突然咲き出すアイツです。
彼岸花の別名は曼珠沙華といいますよね?
何でかご存知ですか?
実は
曼珠沙華っていう言葉は
サンスクリット語の音写なんですよ
サンスクリット語では
「マンジューシャカ」といいます。
じゃあ、あの花はインド原産なのか?
というと
そうじゃないんですね。
「マンジューシャカ」という花は
古代インドのブッディストが生み出した、天上に咲く想像上の花のことなんですよ。
ちなみにギリシャ神話かなんかの
アンブロシアとは関係ありません。
アンブロシアは和名をブタクサ(豚草)といって、全くの別物です。
話が逸れましたが
そのマンジューシャカが天上の花である事が
彼岸花がちょうどお彼岸の頃に咲くことから
彼岸花→マンジューシャカ→曼珠沙華
になった訳です。
ちなみに曼珠沙華
墓場に咲いたり、毒があったりすることから
死人花、幽霊花なんてカワイソウなあだ名が付けられてますが
墓場に咲くのは
人が植えたからです。
彼岸花は球根植物なので
種子を飛ばして増えることはありません
だから昔から人が住んだことのない無人の山奥なんかには
彼岸花はありません。
じゃあ何故植えたのか?
それは、飢饉の際の食料品としてです。
彼岸花の毒は
水に晒すと抜けてしまうので
無毒になった球根や根を食用にします。
墓場に植えて、カワイソウなあだ名を付けることによって
緊急時以外に誰かが食べちゃうのを防いだわけですね。
ちなみにマンジューシャカは
白い花らしく、彼岸花とはかなり懸け離れております。
が
九州地方には
白い彼岸花の品種があり
まさにリアルマンジューシャカを見ることができます。
ですので是非
九州は長崎県佐世保市の
明見寺までお越し下さい!
では
今回はこの辺で。
赤い彼岸花。
白いのはもう目も当てられない状態だったので
写しませんでした。
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