Sukhada Myo-ken-ji mandira -2ページ目

談合

マハロ。
日本一日本文化に反感を持つ
日本文化の伝道師。
腥坊主ことワタクシです。

暮れも近付く霜月の今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか?

さてさて
先日ワタクシ、佐世保仏連青年部総会なるものに参加して参りました。
前に書いた肥前宗務所とは違い、佐世保市内の各宗派の寺院の代表者からなる組織で、会報誌の作成や合同イベントの企画なんかをやる集まりでございます。

面倒くさがり人嫌いなワタクシは、今まで極力ノータッチだったんですが、誰がやったのかワタクシ本人指名で召集令状が届いてしまったので行かざるを得なくなり参加した次第でございます。

集まりの流れは大体どこも同じで
①会議
②懇親会
③二次会
…と、もうとっても分かりやすい運びでした。
ただワタクシの場合、良くも悪くも居るだけで目立つキャラクターなので、面覚えは抜群だったみたいです。


最近業界向け雑誌に乗ったりなんやかんや色々あって、どんどん面が割れてしまう事に危機感を感じております。

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8月の焦熱地獄~坊主活殺の魔宴~ 後編

さてさて
いつまでも書かないでいると忘却しそうなので、後編です。

盆の前後と本番が終わり、さてアルコールで精進落としだ!
等と考えたりしておりましたところ、そう言えば18日辺りに何か仕事が入っていたなと思い出し、確認の為にホワイトボードの日程表をちらりと視認しました。(ワタクシは一月毎にカレンダー式のホワイトボードに日程を書き込むスケジュール管理スタイルをとっております)

そしたら「18日、朝イチ、弘法寺、火生三昧」と書かれているではありませんか。(自分で書いたのに他人事みたいな言い方)
ちなみに原文ままです。

弘法寺って言うのは、佐賀の唐津市にある結構大きめの寺で、なかなかのパンク野郎な住職(もう大概いい年の人)には、仕事でちょこちょこお世話になったりお世話したりしている、そんな間柄な関係の所です。

火生三昧って言うのは、外ででっかい火柱を上げる護摩を焚いて祈願をして、それが終わったら火壇を崩して、熱々の炭で道を作り、その上を歩いてまた祈願をする、という二段構えの「神様仏様、アタシのお願い叶えてちょうだい!」な儀式です。
ルーツはヴェーダ等の古代インド宗教で行われていた「ホーマ」の儀式だと言われていて、それに修験道のテイストが含まれたものなんですが、それを話すと長くなるんで省きます。

ともかく、土方宛らの準備から始める一日がかりの大仕事なので、酒のんでる場合ではありません。
飲みに行くのは諦めて早く寝ました。

で、当日。
案の定灼熱の炎天下の元で作業開始。
パンク和尚は足が悪いので、準備には参加できません。
パンク和尚の息子さんが代わりを担います。
若者はワタクシとパンク和尚の息子さんのみなのですが、パンク和尚の息子さんは采配に回るので、パワー&マイトな仕事は必然的にワタクシに回ってきます。
が、なんと今回の参加者の一人が、結構なご老体にも関わらず、とんでもないタフネス老人だったので、非常に助かりました。
やっぱり山伏オンリーな人は、坊主なんかよりよっぽど頼りになります。

何はともあれ準備も終わり、いよいよ本番開始。

太鼓と法螺貝が響く中、壇に火が点けられ、渦を巻いて煙が上がり、やがて轟々と火柱が上がります。
…あれ?
火の勢いが強すぎる…
ずっと雨が降っていなかったので、薪が乾燥しまくっていて、ちょっぴり焦るくらい火が上がってしまいました。
弘法寺の裏山で行っているので、木々に火が燃え移らないか心配でヒヤヒヤしましたが、途中で水をかけたりして火の勢いをコントロールして、何とか無事に護摩は終わりました。

次は火渡です。
炎を上げている壇を強引に叩き崩し、炭の道を作る作業をします。
炭を竹の棒で慣らし、3メートル位の直線の道を作り、その行程で勢いを失った炭を団扇で扇いで再び火をおこします。
辺りはすっかり暗くなり、炭がチロチロといこっているのがよくわかり、ビジュアルも温度もいかにも熱そうで、いいパフォーマンスが出来そうです。

そして、いよいよ火渡り。
一歩踏み出すと、やっぱり熱い。
熱いながらも歩いて行くと、炭の慣らし損ないがあったらしく、また下の土が焼けて陶器質になっていたみたいで、最後の一歩が尋常じゃないくらい熱かったです。

ここで少し科学的な話をしますと
火渡っていうものは、炭と人体との熱伝導率の差や、点と面の理論を上手く使った行為で、正しくやれば「絶対に」火傷はしません。
ですが上記の様なハプニングが起こると…

ワタクシは大丈夫でしたが、周りの人は火傷しちゃったみたいです。

その後、参拝者の方々も火渡を体験されていましたが、我々が渡った後なので温度も下がり、火傷はしなかったみたいで何よりでした。

しかしまぁ、なんでまたこのクソ熱いときにこんな無茶をするものなのか…
修験道は荒行が多いですが、お陰様で衣装一式が汗でずぶ濡れです。
我々の衣装は特殊なモノなので、クリーニング代が恐ろしくて仕方がないワタクシなのでした。



火を放つ前の柴燈護摩壇



わぁー、キャンプファイアみたいー



赤熱する火渡用の道



終わった直後の楽屋にて
炎にアテられて顔真っ赤…






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8月の焦熱地獄~坊主活殺の魔宴~ 前編





夜分に皆様今晩は。
久方ぶりの更新
三国一の腥坊主
和尚ことワタクシです。

何だかんだで8月です。
お暑うございますなぁ…
中には異常気象だの、何かがおかしいだの仰有る方もおられますが、違うんですよ。
地球規模で徐々に気候が変わってきているだけです。間氷期ってヤツですな。
異常でもなんでもなくて、ただただ永い地球の活動の内の一部なんです。
人間の業のせいだとか、そんなんじゃあございませんよ。
不変なものなんて、この世にはほぼ存在しません。地球も然り。諸行無常です。

…フゥ、坊主らしい事を言うと、何だかむず痒くなりますね。

さてさて、8月と言えば
全国的に寺院関係者が忙しくなる時期でございます。
8月の一周目には(ずらしてやるとこもありますけど)施餓鬼会があります。
餓鬼道に墜ちた亡者を供養する法要で、お盆と密接な関係があります。
それが終わると次は盂蘭盆会ですね。
街行く坊主の数が普段の三倍くらいになる摩訶不思議期間です。
本当は13、14、15日の三日間なんですが、そこは皆様お盆休みと言うことで、その三日間以外でやってくれと仰有る方も大勢いらっしゃいます。
盆前にスクーターに乗って走り回っている坊主は、大体がそういったイレギュラーに対応している坊主なんですよ。
全く、誰が最初に言ったか知りませんが、「師走」っていうのは12月じゃなくて8月の事を指す言葉だと思います。

そんな訳で、我が明見寺も例外に漏れず東奔西走しておりました。
施餓鬼会は他所様の寺院のヘルプに行き、終わった後の宴席で酒好きの住職に飲み比べを申込まれるハプニングに見舞われました。
宴席ではたらふく飲み食いして、無謀にも三国一の腥坊主である由縁のひとつ、馬鹿酒飲みのワタクシに飲み比べを挑んだ住職の残念な末路を見届けて、腹がじゃぶじゃぶいっている状態で幕を閉じました。
施餓鬼会はものが食べられない世界である餓鬼道に居る餓鬼に飲食物を供養する儀式です。
「坊主が坊主に施してどーすんだ…」
等と言うワタクシの考えは、見事に無かったことにされてしまいました。


そして盂蘭盆会
今年はワタクシのまわる軒数が2.5倍に増え、更に信じられない位山の中の家や、ラビリンスさながらな路地にある家等々、初めて行くには探し辛い事山の如しなプレイスが多々ありまして、中々に苦戦しました。
山の中、道なのかなんなのかよく分からない狭くて落石と落ち葉と倒木てんこ盛りな通りで、しかも反対側は落ちたら絶対死ぬ保証付きな崖になっている道をオンロード用の125ccバイクで走るのは、日中の死にそうな暑さを忘れさせてくれました。
斜面も急なので、前後交互にブレーキを掛けながら下らないとブレーキが焼けてしまいます。来年は誰かにオフロード車を借りたいと思います。

そして盆が終わったと思って安心していたら、次は柴燈護摩と火渡が控えておりました。
後編へ続く。



分かりにくいですが、小さな滝です。
道を走っていて、道のすぐ隣に突然滝が現れる。そんな体験したことありますか?(笑)