東京都の滝-須藤の滝 | 滝を探して・・・

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文京区 千駄木3丁目 須藤公園  須藤の滝  落差10m

 

東京メトロ千代田線の千駄木駅から徒歩1分で行ける須藤公園内に流れる庭園の滝です。

 

解説板です。(2024.01.20撮影)

字が小さく見にくいので、文字化します。

 

須藤公園

 

 江戸時代、この地は、江戸郊外にあたり、加賀金沢藩の支藩

である大聖寺藩の下屋敷でした。

 屋敷は、閑静で敷地も広く、後に弥生岡をひかえ、前には遠く

東京湾を隔てて房総半島の山々が望まれるなどの景勝の地でした。

 庭園の規模はさほど大きくありません。起伏に富んだ地形を巧

みに活かした回遊式の大名庭園が造られ、今日でも当時の大名の

気風を偲ぶことができます。

 池泉内には、約三十坪(約100㎡)の中ノ島があり、古くか

ら弁財天の祠堂が祀られ、燈篭と玉石敷きの州浜が風趣をそえて

います。

 明治維新後、長州(現在の山口県)出身の政治家、品川弥二郎

(一八四三~一九〇〇)の邸宅となり、その後、明治二十二年(一

八八九)実業家の須藤吉右衛門に買い取られ、庭園は須藤家屋

敷の一部として、大名庭園の旧態を損なわないよう保存されまし

た。

 昭和八年(一九三三)に須藤家から公園用地として東京市に寄

付され、市は山水の補修と公園として必要な施設等の整備を行い

ました。

 昭和十八年(一九四三)東京市は東京都となり、昭和二十五年

(一九五〇)公園は、文京区に移管されました。

 区は、池や滝などの改修を行い、区民に親しまれ活用される公

園とするために造園を行いました。

 公園名は、須藤家の厚意を伝えるため、名付けられたものです。

 

                      平成十五年三月

                          文京区

 

弁財天の祠です。

 

 

池を挟んで奥に滝があります。

 

全景です。

背景の人工物は消去してあります。

 

アップです。

傍らに滝の標柱が建っています。

 

人工の滝ですが、割と自然ぽくかつ落差もあるので、それなりに見ることができます。