北区 西ケ原1丁目 旧古河庭園内 大滝 落差8m
「武蔵野台地の斜面と低地という地形を活かし、北側の小高い丘には洋館
を建て、斜面には洋風庭園、そして低地には日本庭園を配したのが特徴です。
(2017.10.7撮影)
この庭園はもと明治の元勲・陸奥宗光の邸宅でしたが、次男が古河家の養子になったのち、古河家の所有となりました。尚、この当時の建物は現存していません。
現在の洋館と洋風庭園の設計者は、英国人ジョサイア・コンドル博士(1852~1920)です。博士は当園以外にも、旧岩崎邸庭園洋館、鹿鳴館、ニコライ堂などを設計し、我が国の建築界に多大な貢献をしました。
日本庭園の作庭者は、京都の庭師・七代目植治こと小川治兵衛(1860~1933)の手によるものであり、彼は当園以外にも、山縣有朋の京都別邸である無鄰菴、平安神宮神苑、円山公園、南禅寺界隈の財界人の別荘庭園などを作庭しました。
戦後、国へ所有権が移りましたが、地元の要望などを取り入れて、東京都が国から無償で借り受け、一般公開されました。
数少ない大正初期の庭園の原型を留める貴重な存在で、伝統的な手法と近代的な技術の融和により、和洋の見事な調和を実現している秀逸で代表的な事例となっています。また、現存する近代の庭園の中でも、極めて良好に保存されている数少ない事例として重要であることから、平成18年1月26日に文化財保護法により国の名勝指定を受けました。」という都内の憩いの場にある滝です。
日本庭園の奥に滝があります。
滝だけを見れば、自然の滝のように見えます。
他にも
枯滝
というのもあります。
名前の通り、庭園の石組の滝で、いわゆる枯山水です。