娘のムームーが２週間ほど日本に遊びに行ってきた。
そのうち何日かはテレワークだったので、
PC持っての移動だった。
今回、１回はミシュラン星付きのお寿司屋さんに行ってみたいと言うので、
予約してくれと頼まれた。
リストを作って、時差があるので朝起きてすぐ、電話をしていったが、
誰も出なかった。
あるお店は電話に出てくれたが、
相当先まで予約が埋まっているとのことだった。
Kというお店に電話した時、
まず日本語ができますか？
と聞かれたので、
私は日本人だと言うと、
お店の人はびっくりしていた。
多分電話をかけた時、海外からの番号が表示されたからであろう。
席を予約したいのですがと言うと、
海外の方はホテルのコンセルジュを通してだけ予約できるとのことだった。
てことは到着してからだとほとんど可能性は無いだろうし、
ホテル以外に泊まる外人はどうするのであろうか。
お店の人と話しているうちに、
日本人だと（海外に住む日本人は含まれない）電話予約できるが、
外人はテーブルオールという英語で書かれたレストランサイトで前金払った人だけが
予約できるということを教えてくれた。
ちなみにテーブルオールで予約しようとしたら、
金額が食べログに書いてある値段の倍はするではないか！
ぼったくりみたいで嫌なので、予約しないことにした。
最近銀座にイタリア宝石商のブルガリが経営する、
ホウセキという寿司レストランができた。
これもまた
お金持ちの外人が引っかかりそうな、
ぼったくりの様なレストランなのである。
一人5万円以上するのに、食べログの口コミは意外と低い。
まずくはないだろうけど、２千円のお寿司屋さんとたいして変わらない口コミ。
ミシュラン３つ星のシェフ監修と謳ってあるので、
いかにも星付きのシェフがお寿司を握っている様に勘違いしてしまうが、
肝心の星付きシェフは不在で、
彼のもとで研修した寿司職人がお店を切り盛りしているだけ。
ローマの高いだけでそんなに美味しくない日本レストラン、
フェンディ店内にあるズーマみたいだ。
話は逸れてしまったが、
外国人の客が多い、ミシュラン星付きの店の人の様に
日本人だと信用する。
外人だと信用しない。
こう言った考え方は一般的だろう。
確かにイタリアに住んでいると、
日本人以外の人種はドタキャンする人が多いし、
言うこととすることが食い違うので、信用できないことがよくある。
45年前に初めてローマに来た時、カブール通りで
ジプシーの子供に財布をすられたことがあった。
その時ペルージアに住んでいたので、
そこまで戻るお金もなく途方に暮れていたら、
（大使館でお金を借りると言うことが思いつかなかった）
その時たまたま知り合った、九州から観光で来ていた女性の方がお金を貸してくださり、
おかげで下宿先に戻ることができた。
（当時はクレジットカードもスマホも存在せず、現金かトラヴェラーズチェックしかない時代だった）
日本に帰ってすぐ、書留でお金を返したのだが、
こう言うことが起きた場合、
イタリア人は同胞でも絶対お金を貸さないと思う。
なぜならイタリアではお金を貸すと言うことは
返さない人が多いので、
プレゼントすることと同じだと思われているからだ。
夫の親戚でとても気前がいい男性がいるのだが、
10年前、従兄弟に貸した大金、いまだに返してもらってないと嘆いている。
しかし日本人は約束は守り、
几帳面で真面目できちんとしている人が多いので、
暗黙の了解で、
日本人は信用できるな
と思っている人が多い。
イタリア人にお金を貸すときは
その人がどんな人かよくわからない時はやめておいた方がいいと思う。
ムームーが先日、今通っているコンピューターの学校で、
日本で1年 働きながら日本語を勉強したことがあるイタリア人と知り合っておしゃべりしたが、
日本人は外人を差別をすると文句を言っていたそうだが、
そんなこと言ったら、イタリア人だって差別するじゃん、
世界中 どこへ行っても、
よそ者を区別する人は存在するではないか、
とムームーは頭に来たらしい。
結局ムームーは日本滞在最初の日に、口コミがいい
六本木のハイアットホテル内にあるお寿司やさんで食べたのだが、
そこが最高だったらしい。
