プロコフィエフのホラーオペラ | ローマの松の木の下で・・・

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ローマオペラ座で、 プロコフィエフの炎の天使 を見た。

 

 

 

プロコフィエフといえば、

ピーターと狼、バレー音楽のロミオとジュリエット他

ピアノ協奏曲とかピアノソナタが有名だけど、

 

オペラを書いていたなんて知らなかった。

 

 

彼は100年前くらいに活躍したロシアの作曲家。

 

ロシア革命の時アメリカに亡命したんだけど、

シベリアから日本を経由して行ったので、

東京で演奏会をして、京都、奈良、大阪も訪れたらしい。

 

 

なぜこのオペラに行こうと思ったのかと言うと、

 

2月前 オペレッタ、メリーウィドウを見に行った時、

息子Sが、オペラ座の総監督と雑談する機会を持った。

 

 

その時彼がイチオシしたのがこのオペラだったから。

 

 

炎の天使の女性監督はシチリア出身の鬼才、エンマ・ダンテと聞き、

 

それなら面白いのではないかと、切符を購入した。

 

 

 

 

確かに彼女の演出は奇抜で、メッチャ面白かった。

 

 

炎の天使は

 

16世紀のドイツ、

悪魔(天使?)に魂を奪われた若き女性、レナータのお話である。

 

(実際悪魔は神様に反逆した天使のこと)

 

 

小さい時はこの天使とよく遊び、

大きくなったら彼に恋をしてしまう。

 

それに怒った天使は自ら炎上して消えてしまう。

 

その後彼女はこの天使に似た男性に恋するが捨てられ、

 

その男性を求めて、

彼女を慕う男性と一緒に旅行する。

 

最終的に修道院に入るのだが、

そこで他の修道女を巻き込み、

みんな悪魔憑きになって、お酒をグイグイ飲んだりする。

 

そこで彼女は魔女裁判にかけられ、死刑になると言うお話である。

 

 

このオペラ、音楽だけ聴いてると超つまらない。

 

 

でも舞台演出は結構面白かった。

 

 

 

 

 

まず第1幕は、ある旅籠屋が舞台なのだが、

 

まるでそれはカタコンベ。

 

 

 

(画像拝借)

 

 

 

 

そこに寝てる人たちは、

ゾンビか、

マイケルジャクソンのスリラーか?

 

と思わせる人々だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

(画像拝借)      ブラックダンスを踊る天使が大活躍。

 

 

主役の歌手より盛大な拍手を受けていた。

 

 

 

その他、サダコみたいなダンサーが出てきたり、

 

 

 

 

 

 

 

 

松葉杖の二人組のパントマイムが結構良かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

最後のカーテンコール。

 

 

舞台は修道院。

 

 

 

 

今ローマオペラ座では、

25歳以下の若者はたったの15ユーロ(約1800円)で入れるので、

(開演前の30分前に切符売り出し)

 

若者の観客が増えた。

 

 

でも彼らは公演中おしゃべりしたり、

体をしょっちゅう動かしたりして、

他人迷惑になっていた。

 

 

オペラがシルバー層と観光客相手になってるのが、

この試みのおかげで、若者の興味を書き立てるようになったのは、

とてもいいことだと思うのだが、

 

マナーがなってない人たちが増えたのが、 ちょっと残念だ。